TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

セツローさんのスケッチ展


アトリエ・キカでの「セツローさんのスケッチ展」が始まりました。

素朴な線画の、なんとも微笑ましいセツローさんの絵が、キカの空間にぴったりで、驚くほどです。

ずっと昔からそこにあったように感じられるあたたかな空気が流れています。

器や玩具、コーヒーにまつわる道具、旅先で求められたもの、なかには、制作途中のかんざしを描いたようなものもあって、わくわくしたり楽しい気持ちが自然と湧き上がってくる、そんな絵が集まっています。

京都の恵文社で「セツローさんのスケッチ展」を行ったとき、皆さんに書いていただいたメッセージノートには、セツローさんへのメッセージがまるごと一冊びっしりと書き込まれていて驚きました。
そこには、「日常の何気ないものたちに対する愛情が感じられました、わたしもそんなふうに道具と暮らしたいと思います」といったことや、「今日とてもいやなことがありました。でも、セツローさんの絵を見て、明日またがんばろうと思います」のような、絵を見て感じてくださったこと、絵も見て勇気をもらったり励まされた・・・というような言葉が散りばめられていました。

わたしが、セツローさんと接していて感じるのは、「まなざし」ということです。

「我が我が・・」と前に出ていくのではなく、たとえ小さな野の花でも、同じ目線に立ってやさしく見つめる「まなざし」のあたたかさ。セツローさんの「まなざし」をもって世界を見渡せば、肩の余分な力が抜けて、ほっとするような感覚が、訪れてくるのです。

決して偉ぶらず、相手を軽快なユーモアで包むあたたかな気持ちが、セツローさんの描くどの作品にもあらわれています。

「そのままでいいんだよ」と、「そのままの自分でいいんだよ」と、いつもそばいて人を励ましてくれる、セツローさんのスケッチ。

額装は、高知在住の高橋康恵さんです。

どうぞご覧ください。 


お知らせ


セツローさんのスケッチ展は6月12日〜17日まで 鎌倉のアトリエキカで 行われています。 

くわしくは、うつわ祥見のホームページをご覧ください。

http://utsuwa-shoken.com



うつわ祥見では『巳亦敬一ガラスのうつわ展』が6月7日〜15日まで行われています。 

くわしくは、うつわ祥見ホームページ http://utsuwa-shoken.com



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