雲龍さんとともに福岡へ
いつの間にか11月ですね。
うつわ祥見は、「鶴見宗次 手びねりの器展」も終り、次の石田誠さんの陶展までお休みとなります。
11月に入ってから、なんだかとても忙しくしていました。
スケジュールを書き出すと、
11月1日
アノニマスタジオで来年1月出版の『セツローのものつくり』のノベルティ制作についてスタイリストの駒井京子ちゃんと打ちあわせ
→同アノニマスタジオで『セツローのものつくり』入稿
→来年行われるイベントのため来京した牧野植物園のOさんとアノニマの丹冶さんの顔合わせ
→恵比寿のアンティーク・タミゼへ
→目白の「古道具 坂田」で 坂田さんとお話。
→西荻窪の「のらぼう」さんへ
翌日の2日は午前中に駒場の日本民藝館へOさんを案内した後、午後にハナレグミ事務所へ。永積君とは会えませんでしたが、次へつながる話もできて楽しかったです。
夕方には笛奏者 雲龍さんと待ち合わせて、来年夏のイベントのことで細野晴臣さんの事務所へ。その後いっしょにワタリウム「南方熊楠展」へ。
現在開催中のワタリウム「南方熊楠展」での細野さん+雲龍さんのライブには、ディジュリドゥのKNOBさんがゲスト出演されました。
高知以来のKNOBさんは和装姿で現れ、とても落ち着いた雰囲気でした。
ライブは美術館2階の発泡スチロールでできた空間の中で行われ、観客は会場内のモニターで画を見るという趣向です。
満員の観客が会場を埋め尽くしていたようです。
kNOBさんと雲龍さんの音の重なり合いは、まさに即興でしたが、幾たびも呼応し、近づき、また離れ、という二つの音の神様が遊んでいるように、聴いていて楽しいものでした。
細野さんは民族楽器を瞑想のように目を瞑りながら、二人の若い音楽家の音に風のように合わせて演奏されていました。
ライブの前に「昔、中沢新一さんが細野さんのことを粘菌のような人だと言っていましたね」と言うと笑って「そうなんだよ」と言っていましたが、MCでも、その話題に触れられて。「粘菌」と「年金」をもらう歳になったという話。おもしろかったです。
ライブの後に、久々に細野さんと食事に行きましたが、考えてみると、細野さんと雲龍さんとわたしという3人の組み合わせで一緒にごはんを食べたのは初めてなのですよね。
あとで雲龍さんと「そうだったねぇ」と話して、なんだか意外な感じでした。
細野さんもリラックスされていたようです。
ライター時代に何度もインタビューさせてもらって、メディスンマンの本や、日本の神さまのことを教えてくれた細野さん、雲龍さんとのご縁を作ってくださったとても大切な方です。
雲龍さんは年代をよく覚えてくださっているのですが、あの当時は日本がバブル景気の余韻を引きずっていた1990年頃のことなのです。
あれからいったい何年経ったのでしょうね。
でも、めぐり巡って、細野さんと来年は一緒に仕事ができそうです。
このプログも『器と本と旅と』から『器と本と旅と音楽と』に変えなくていけないかもしれません。嬉しいことです。
さて、明日は福岡入り。
細野さんとのライブを終えられた雲龍さんが、福岡のクラフトの店梅屋さんで「すこやかなるもの」コンサートを行います。
私も今年1月以来の福岡・石釜入りです。
大好きな梅屋のスタッフの皆さんにお目にかかるのが楽しみでなりません。
クラフトの店梅屋 tel092-872-8587 Fax 092-872-3950
E-mail info@isigamakenkoumura.com
くわしくは、梅屋さん(石釜健康村)のホームページをご覧ください。