TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

みなさまへ

2007年も残すところわずかとなりました。

あと20日くらい余計にあったらいいのに・・・と、自分の目の前にある仕事の山に、嘆きたいような心もちです。

だらしない自分を置いておいて この一年を振り返りますと、今年ほどたくさんの皆さんと出会えた年はなかったように思います。

人と人がつながって生きていることを実感できた一年でした。

鎌倉まで、電車を乗り継いだり、遠くは空路を使った旅の中で、足を運んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。

器というものを深く感じてほしい、と願って書いた一冊の本『うつわ日和。』を上梓してからもうすぐ3年になります。

この本を今も大事に読んでくださっている皆様から時々、お手紙や、言葉をいただくことがあります。

この本がきっかけで器をもっと知りたくなった、好きになった、自分も器を伝える仕事をしたいと思ったとおっしやる方もいらっしゃいます。

人生には悲しいことや辛いことがありますが、それでも、前を向いて、おてんとう様に恥ずかしくないように生きていればいい。そうした毎日の積み重ねの中で、一冊の本を通じて、言葉が誰かに届く・・・そのことが嬉しいのです。

ある女性が「本屋さんに行って、本の背表紙を見て、最近鎌倉へ行けないけれど、あの空間へまた行きたいなぁ・・と思って仕事を頑張るのです」と言ってくださったことや、初めていらした方が「どこでもらったか忘れてしまったけれど、+PLUSを捨てられなくて、絶対にここに書かれている器を見たい、鎌倉を訪ねたいと思っていました」という言葉を、嬉しく思います。

「小屋展」の一枚のDMから「これはなんだろう」と思って初日の朝一番訪ねてくださった方、「ここに来ると欲しいものばかりで来ちゃいけないと思っているのよ・・」と笑って教えてくださった方、「買っためし碗でごはんを食べていて涙がでました。どうしてなのかわからないけれど、それを伝えたくて」と翌朝9時に電話をくださった方、「冬仕度のテーブル展」のDMの言葉を「冷蔵庫の一番目立つところに貼って大事にします・・・」と言ってくださった方。

展覧会に足を運んでくださったみなさま。

本当にありがとうございます。

そして海を越えて、ジョンさんジョージさん 心のこもったお葉書 ありがとうございます。
わたしも、またお会いできる日を楽しみにしています。


迎える新しい年が、皆さんにとってよい年でありますように。


来年もどうぞよろしくお願いします。


○セツローさんの作品集『セツローのものつくり』は牧野植物園で初披露目です。

くわしくは、高知県立牧野植物園のホームページをご覧ください。

http://www.makino.or.jp/index.html

1月6日にはセツローさんが在廊します。セツローファンのみなさま、新年早々、セツローさんに会いに高知へ行きましょう!!


○ 高知・五台山竹林寺での「雲龍IN竹林寺 コンサート」の詳細が 竹林寺ホームページでUPされています。

くわしくは 竹林寺ホームページをご覧ください。http://www.chikurinji.com/


○うつわ祥見の2008年最初の展覧会は「セツローさんのかんざし展」です。

セツローさんのかんざし展
2008年1月12日〜20日まで。
同時開催 「セツローさんのスケッチ展」アトリエ・キカ

「セツローさんのかんざし展」会期中は、常設の器を展示します。

どうぞお出かけください。