TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

セツローさんのかんざし展


セツローさんのかんざし展が始まりました。

鎌倉は冷たい雨の降る一日でしたが、OPENと同時に、うつわ祥見の空間は大賑わいになりました。皆さん、この日を楽しみにしてくださっていたのです。

ゆっくりと時間をかけてかんざしを選ぶ方が多いのが印象的でした。

わたしも一緒に、一つひとつのかんざしを袋から出して 何度も手に取ってみました。

久方ぶりの再会となる「セツローさんの手」がそこにありました。

この表現、大げさではないのですよ。

本当に、「もの」は「もの」であって「もの」ではない・・・と思えるのが、セツローさんの作品なのです。

どうしてそんなややこしいことになるかと言うと、セツローさんの作品は、確かに「もの」であるけれど、そこには血が通った人間の「手」が確かにあるのです。そのことを、わたしたちは「手」を使い、かんざしを触り、「感じる」ことができる。「手」という器官が確かに心を感じ取れとれることを、セツローさんのかんざしは教えてくれるのです。

わたしはとても幸福なことに、『セツローさん』という本を書くことができました。

それゆえ、いくぶんはセツローさんに近しい人間だと言えるかもしれません。

そういう人間(つまり、セツローさんと面識のある人間ということです)が、感じることばかりでなく、全くセツローさんと接点のない方が、「もの」を見て、セツローさんの人柄に思いを寄せる・・・セツローさんの「思い」を受け取ることができる・・・本当に素晴らしいことだと思います。

セツローさんの初めての作品集『セツローのものつくり』(アノニマスタジオ刊)のサイン本、セツローさんの大好きなコーヒー店松山・ジャルダン焙煎のコーヒー豆「セツローごのみのマンデリン」も、ご紹介しています。

20日までは無休です。ぜひみなさま、お出かけください。


セツローさんのかんざし展

2008年1月12日〜20日まで。

同時開催 「セツローさんのスケッチ展」アトリエ・キカ

「セツローさんのかんざし展」会期中は、常設の器を展示します。

どうぞお出かけください。