こどものうつわ展 搬入の日
今日で2008年の1月も終り、という日。
明日2月1日から始まる「こどものうつわ展」の搬入を行ないました。
この文章を読んでくださっていると、時々出てくる「搬入日」と言う言葉。作品の荷物が運ばれてくるというイメージがあると思います。でも、この言葉は、そんな即物的な響きとは異なり、とても「熱く」活気のあるエキサイティングな仕事の一日となります。何度行っても、心躍る楽しい作業です。
この日、わたしとスタッフのえっちゃんの一番の楽しみは、「どんな器と出合えるだろうか」という一言につきます。
箱を開けて、一つひとつの器の包みを解いていきます。
その、紙の、くちゃくちゃ・・・からスルリと出てくる器たちを、テーブルに並べていきます。
冷静でまじめなえっちゃんは淡々と仕事をしていきますが、それでも、時々顔が紅潮したり、何か興奮している様子が見られることがあります。
今回のこどものうつわ展は、それぞれの作り手の方の個性が際立ち、この「器出し」の作業の楽しいことといったらありません・・・。
小野哲平さんの小さな平たい碗は、手に包むと、言葉にするのは難しいのですが、心からいいなぁ・・・と思います。手のひらがだんだんと温かくなるのです。不思議な器です。久々に、小さなマグカッブもたくさん届きました。
村木雄児さんの工房からは、小さめのどんぶりが届きました。粉引きの土味しっかりとした器です。汲み出し茶碗の完成度はさすがです。
吉岡萬理さんからは、小さな鉄彩のめし碗、染付けの楽しい色絵の作品などが届きました。この筆使い、何度見ても、わくわくします。
田谷直子さんの4種類の小さな豆皿は並べているだけで楽しいです。また、今回珍しいピンク色に仕上がっためし碗は上品でとてもきれいです。
尾形アツシさんは原土を使った小皿や、リクエストした粉引きのそば猪口。どの器も渋く、どんなふうに使っても、使うたびに喜びとなるような器たちです。
そして、最後に届いたのが、石田誠さん。
誠さんの器については、一つひとつ包みを出すたびに、えっちゃんもわたしも、一つひとつ、声を上げました。。。
どういう器かというのは、明日また写真入りでご報告しましょう。
やっぱり、誠さんの器には泣かされますね。
こどものうつわ展は2月1日〜2月9日まで。
会期中は無休です。
小さな碗、湯のみ、鉢、皿。どれも作り手がきちんと作った美しい本物の器たちです。
みなさま どうぞお出かけください。
新しく出た本のご案内。
○『セツローのものつくり』小野セツロー
定価2310円(税込)
96ページ B5判変型
【『セツローのものつくり』出版記念展】 ←ただいま行っています。
1月25日(金)〜2月14日(木)
reading finerefine
ファインリファイン内書籍コーナー
tel.03-3569-7261
10:30〜19:30(木・金・土 〜20:00)
2月19日(火)〜25日(月) 初日19日 祥見がいます。
「セツローのものつくり展」
恵文社一乗寺店 ギャラリーアンフェール
tel.075-711-5919
10:00〜22:00
http://www.keibunsha-books.com/gallery_enfer/index.html
3月1日(土)〜8日(土)
「セツローのものつくり展」 3月1日、3日、4日 祥見がいます。
馬喰町ART+EAT
東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル202
tel.03-6413-8049
11:00〜19:00 会期中2日(日)曜定休
http://www.art-eat.com/main.html
3月1日(土)〜8日(土)
東京都台東区蔵前2-14-14 1Fガレージ
tel.03-6699-1064
11:00〜18:00 日曜定休