器にできることはなんだろう
毎日 辛いニュースが続きます。
メディアでは加害者の「こころの闇」を問題視します。
「こころの闇」という言葉は、加害者とそれ以外の人間を線引きするような使われ方をされます。
でも、誰のこころにも、闇の部分があるのではないでしょうか。
たった60年前にも日本で実際にあり、今も世界の各地で起きている戦争も、その闇の部分が複雑に肥大化され、大きな渦となったもの。その「争い」は決して非日常ではなく、わたしたちの身近な生活の中に、潜んでいるのかもしれません。
だからこそ、光に向かっていきたい。
そう、思います。
こころを育てること、自分のなかに、大きな光を育てること。
ささいなことかもしれません。
ごはんを食べる。野菜のみずみずしさを全身で受け取る。「あ、おいしい」と声にでしてみる。家族とたわいもないおしゃべりをする。
白いシャツを、洗って、ばんばんと手で叩き、皺を伸ばして、日なたに向かって干す。
丁寧に生きるということは、そんな日々の積み重ねです。
わたしは器を伝える仕事をしています。
器にできることはなんだろう。
光の射すほうへ、背筋を伸ばして、ずっと考えていきたいのです。
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うつわ祥見の4月の展覧会は、
海のそばのギャラリーで開きます。会場はうつわ祥見ではありませんのでご注意ください。
「赤地光太郎 花と器展」です。
4月12日(土)〜17日(木) 11:00〜18:00
会場 招山 由比ガ浜
鎌倉市由比ガ浜4−3−14
0467−55−5999
出展作家 石田誠 尾形アツシ 小野哲平 村上躍 村木雄児
横山拓也 吉田直嗣
くわしくはうつわ祥見のホームページをご覧ください。