TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

 器にできることはなんだろう

毎日 辛いニュースが続きます。

メディアでは加害者の「こころの闇」を問題視します。

「こころの闇」という言葉は、加害者とそれ以外の人間を線引きするような使われ方をされます。

でも、誰のこころにも、闇の部分があるのではないでしょうか。

たった60年前にも日本で実際にあり、今も世界の各地で起きている戦争も、その闇の部分が複雑に肥大化され、大きな渦となったもの。その「争い」は決して非日常ではなく、わたしたちの身近な生活の中に、潜んでいるのかもしれません。

だからこそ、光に向かっていきたい。

そう、思います。

こころを育てること、自分のなかに、大きな光を育てること。

ささいなことかもしれません。

ごはんを食べる。野菜のみずみずしさを全身で受け取る。「あ、おいしい」と声にでしてみる。家族とたわいもないおしゃべりをする。

白いシャツを、洗って、ばんばんと手で叩き、皺を伸ばして、日なたに向かって干す。

丁寧に生きるということは、そんな日々の積み重ねです。

わたしは器を伝える仕事をしています。

器にできることはなんだろう。

光の射すほうへ、背筋を伸ばして、ずっと考えていきたいのです。


*******


うつわ祥見の4月の展覧会は、

海のそばのギャラリーで開きます。会場はうつわ祥見ではありませんのでご注意ください。

「赤地光太郎 花と器展」です。

4月12日(土)〜17日(木) 11:00〜18:00 

会場 招山 由比ガ浜
   鎌倉市由比ガ浜4−3−14
   0467−55−5999

出展作家 石田誠 尾形アツシ 小野哲平 村上躍 村木雄児
     横山拓也 吉田直



くわしくはうつわ祥見のホームページをご覧ください。

http://utsuwa-shoken.com