TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

高知へ

ゴールデンウィークが終った翌日、高知の小野哲平さん宅へ行ってきました。

ちょうど、薪窯の窯焚きの真っ最中です。

今回は、アノニマスタジオの丹治さんと一緒。

秋に出版予定の早川ユミさんの初めてのエッセイ集の撮影立会いと、高知のフリーペーパー「K+」の取材です。

哲平さんの工房へ伺うと、楽しみなのは、みんなで床に座って食べる「ごはんの時間」なのですが、今回は、窯焚きということもあって、毎回、わいわいにぎやかなごはんになりました。東京や群馬からやってきた、リジャ、けんちゃん、しゅうじ君と食べるごはんは、「土とともに暮らす生き方」の話になって、とてもとても楽しかった。

彼らは、都会に暮らし、何かが違う違うと感じて生きてきて、いま、自分たちのほんとうにしたい生き方とは何かを見つめたいと考えている。美しい澄んだ目をしていました。

きっと、彼らは自分の居場所を見つけて、土と根付いて生きていくと思うと、なんだかとても励まされる思いがします。彼らに会うという、高知へ行く楽しみがまた増えました。

さて、ユミさんの本の撮影は、椿野恵理子さん。カレンダーづくりをされている女性写真家です。

椿野さんとはこれまでも面識はありましたが、同じ本の仕事をするのは、今回が初めて。先日東京で打ち合わせをしていろいろお話をしましたが、聡明で芯のある魅力的な方ですね。

高知の哲平さんちにすっかり溶け込んで、撮影も順調に進んでいます。

ユミさんの文章は、つくりものではない言葉つかいで、ユミさんならではの「ものの見方」がいきいきと語られます。

布とちくちく、ものつくり、家族との暮らし、地球とつながっている台所の話、つれあいの哲平さんとの旅の話、高知の山のてっぺんのかみさまとのつながり・・・

そのどれもが、わたしたちが つい忘れてしまいがちな、「生きる」ということに、ダイレクトにつながっているものです。

原稿がそろそろ書き終えるタイミングで、本づくりは、これから本格的に始まります。

秋のユミワールド満載の本を、皆さま 楽しみにしていてくださいね。


○ただいま、京都の恵文社で「器という手のしごと展」を行っています。
5月1日〜15日まで。

恵文社 生活館ミニギャラリーで開催。

出展作家のみなさん

 石田誠さん 尾形アツシさん 小山乃文彦さん 小野哲平さん

     鶴見宗次さん 村田森さん 吉田直嗣さん 

くわしくはうつわ祥見のホームページをご覧ください。

http://utsuwa-shoken.com

関西圏の方も、そのほかの皆様も、ぜひ、お出かけください。


○うつわ祥見の次回OPENDAYは、5月23日〜25日です。

 うつわ祥見の常設展を行います。 どうぞお出かけください。