うつわとともに。祥見知生のブログです。

家を愛する

今日は岐阜の多治見で39度を記録したとか。

猛暑が続いていますね。

今日は、秋に行う「ごはんのうつわ展」のリーフレットの仕事をしていました。

その合間に、レースのカーテンを洗ったり、部屋のあちこちを拭き掃除。

ギャラリーやわたしの仕事場を兼ねている、この家は建ててかれこれ12年ほどになります。(数字に弱いので、多少は違うかもしれないけれど、だいたいそんな感じです)

いわゆる輸入住宅で、天井が一般の日本家屋より高かったり、窓が木枠の上げ下げ窓だったり、各部屋の扉が白かったりして洋風なのですが、最近になって、やっぱり日本の家がいいなぁ・・・と思ったりします。

次に住む家は・・・なんて軽はずみに言うと、家族は猛反発。彼らは、この家をとても愛しているのです。

それはずっと前からのことで、わたしが「次の・・・」と一言口に出すと、「絶対引っ越すのはイヤ」と言うわけです。「そうかなぁ・・・もっと広い家がいいと思うんだけどなぁ・・・」と内心思っていても、それ以上は黙っていたわけですが・・・・

そんな浮気な心の持ち主のわたしに、少し最近変化が訪れました。

つまり、不思議なことに、この家が今になって、むしょうに愛しいというのでしょうか、この家に感謝しなくては・・・と心底思うようになったのです。

きっと、それは、この家が経年とともに、さまざまなところに汚れが出てきたり、器具が古びいてきたり・・・そういう変化のなかで、この家を慈しみたいという思いが強くなったのだと、自分では分析しています。

だから、気がつくと、掃除にも熱が入ります。

愛車を磨くような気持ちで、家の床や窓の桟を磨きます。

よく大掃除の時に「一年の感謝をこめて」なんて表現がありますが、「10年強の感謝をこめて」愛情をこめて掃除をするわけです。

とても、気持ちがいいですし、家も喜んでいると思います、たぶん。

家を掃除するということは、家への感謝なのですね、いや、まったく。そういうことを、少し永く生きてきて知るわけですね。

こういう、「そうか・・・そういうことだったんだ」と実感することが多くなることが、大げさに言えば「生きて学ぶ」ということであります。


去年の夏、庭と、デッキにつながる裏の小さな通路を、鎌倉山の苔丸の赤地光太郎君に頼んで、植物をいろいろ植えてもらいました。ほとんどが多年草で、夏が過ぎて冬になると、一部の植物は残るけれど、そのうちの多くは冬の間、姿を消すわけです。それがまた季節がめぐり、春になり初夏になり、こんなところにこんな植物が埋まっていたわけね、と思うほど、一面緑色になる。その様子が嬉しくて、嬉々として水やりを励むわけです。

この家ができた時から一緒の、北側の玄関脇の庭にシンボリツリーのように生えているヤマボウシは今年は2年ぶりに、たくさんの花を咲かせてくれました。その様子を窓から眺めるのがほんとうに楽しみで、枝が風にそよぐ姿は、何よりもこころが和みます。

南側のデッキには、もう3年の付き合いになるのかな・・・オオデマリがいるのですが、この子がほんとうに可愛くて仕方ありません。

昨年はたくさんの白い花を咲かせてくれたけれど、今年はほんの少しの花で終ってしまいました。でもいいのです。土の部分に水をあげ、緑の葉にも、水浴びをさせる気持ちで水をかけてやります。

もうそろそろ葉の先が茶色に変化しているので、また、じきオオデマリは葉を落とすことでしょう。

それまでの時間、わたしは、オオデマリの緑の葉に「毎日、暑いねぇ」と水浴びをさせてあげよう、と思います。


お知らせ



○うつわ祥見は8月は休廊です。9月のOPENDAYは9月5日〜7日です。


○ 高知県立牧野植物園で行われる細野晴臣ライブ「ドリームタイム」の詳細が、植物園ホームページにくわしく掲載されました。

関連企画『細野晴臣インタビュー 植物×音楽』の上映会の情報は、祥見知生編集室からのお知らせとして、UPしました。近く、植物園のサイトにも掲載されます。



また、このインタビューの一部は、毎日新聞社刊 いとうせいこう責任編集雑誌『PLANTED』(8月4日発売)に掲載されます。書店でぜひご覧になってください。




○9月から「ごはんのうつわ展」を下記のスケジュールで行います。

詳細は近日中にホームページでお知らせします。

お近くの会場へ。ぜひお出かけください。



9月20日(土)〜9月28日(日)福岡・クラフトの店梅屋

10月4日(土)〜10月11日(土)明石・ギャラリー風来

10月25日(土)〜10月26日(日) 高知・高知県立牧野植物園

11月3日(月)〜11月15日(土) 東京・馬喰町ART+EAT

11月8日(土)〜11月24日(月) 輪島・うつわわいち



○ 祥見知生著『日々の器』(仮題)が11月中旬 河出書房新社より発売になります。

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