TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

食べること 伝えること


関東地方は連日の雷雨です。

昨日は、午後より早川ユミさんの初めてのエッセイ集の編集打ちあわせを蔵前のアノニマ・スタジオで。ユミさんも高知からいらして。

構成や、写真選び、原稿を整える、本づくりの仕事は、人と人が同じ思いで紡いでいくものです。

ユミさんも「こんなふうに、本ってできるんですね」と驚いた様子。
写真選びの作業を、楽しそうにされていました。

打ちあわせの後は、兵庫県・明石からいらしたギャラリー風来の富森さんと一緒に、西荻窪の「のらぼう」へ。

ごはんのうつわ展では、「のらぼうごはんの会」を風来さんで行うのです。

のらぼうのごはんは、一言で言えば、「きれいなごはん」です。

それは、一つひとつの野菜の味が、澄み切っている「すこやかな味」。それぞれの食材が自分のよさを出している。ほんとうに、おいしいということは、こういうことなんだ、と思います。

背伸びをするのではなく、自分のままでいい。

それが料理の一皿から感じられるなんて、素晴らしいと思いませんか。

わたしは駆け出しのライターのとき、さまざまな食の店を取材したことがあります。思い出すと、代官山や青山の一等地にあるフランス料理やイタリアンできらびやかな店が多かったなぁ・・・。(すっかり忘れていましたけど)

村上春樹さんの小説の主人公の職業に「雑誌ライター」というのがあって、「雪かきのような仕事」と表現しているのを読んで、うまいこと言うなぁ、と感心したことがあります。あのころは、わたしも雪かきをしていたのかな。

でも、そのころにも、きっと、厳しい仕事をしている料理人の方に出会うチャンスはあったと思うのですよ。でも、まだ若く、自分の未熟さで、料理というものの奥の深さまでは感じ入ることができなかったのでしょう。

昨日、のらぼうで、ユミさんたちとの「食べる」ということの本質についての話はいくら時間があっても足りないくらい。夢中になり話している自分がいました



○9月から「ごはんのうつわ展」を下記のスケジュールで行います。

二年越しの企画で、西日本を中心としたギャラリーさんの協力で行います。

お近くの会場へ。ぜひお出かけください。


9月20日(土)〜9月28日(日)福岡・クラフトの店梅屋

10月4日(土)〜10月11日(土)明石・ギャラリー風来

10月25日(土)〜10月26日(日) 高知・高知県立牧野植物園

10月27日(月)〜11月7日(金) 花と器SUMI

11月3日(月)〜11月15日(土) 東京・馬喰町ART+EAT

11月8日(土)〜11月15日(土) 輪島・うつわわいち



○うつわ祥見は8月は休廊です。9月のOPENDAYは9月5日〜7日です。