高知の旅
立春を迎えました。
暦の上では春と言いますが、まだまだ厳しい冷え込みの日が続きそうですね。
鎌倉では早春をつげる梅の花が咲き始め、道行く人の目を楽しませてくれています。
おととい、今年初めての高知入りをしました。
空港に降り立ったとたん、晴れ渡った高知の空を見て 「いつぶりだったかな?」と思いました。
通いなれた場所を久しぶりに訪れた反応っていうのでしょうか・・・そのあたりの自分の反応が、ほかの土地とはおそらく違うのでしょうね。
それにしても、昨年10月以来の高知です、やはり好きな場所に降り立つというのは嬉しいものですね。
今回は、空港からまっすぐ、小野哲平さん早川ユミさん宅へ。
2月の棚田の風景は、「なにもない」感じが、こころに染み入るように感じました。人の営みがごく自然に、淡々と行われている。日本のどこにでもある風景というのでしょうか・・・。工房前に立って棚田の様子を見ていると、時間軸がゆっくりと弧を描くように回転して、自分が立っている場所に戻ってきているような不思議な感覚を覚えます。
今回の高知来訪は、3月に行うことが決まった「セツローのものつくり展」(国立新美術館 地階 SFT GALLERY 2009年3月18日−4月20日)の出展作品を選ぶ仕事です。
今年3月に80歳になられる小野セツローさん。スケッチの線はよりシンプルに、そして、ますます「朗らかな」作風になられています。
80歳をお祝いして開かれる本展覧会では、花のスケッチや、かんざしなど セツローさんの小粋で奥深い作品たちをご覧いただきます。
もうすでにお問い合わせをいただいていますが、スケッチ、かんざしに加えて、セツローさんの大好きな珈琲『セツローごのみのマンデリン』と、椿やほおずきなどのセツローさんの絵をモティーフにした手ぬぐい(かまわぬ製)の限定販売もあります。
わたしも一人の「セツローファン」として 今回の展覧会を楽しみにしています。
皆さんも3月の国立新美術館へお出かけくださいね。
同じ3月には、セツローさん地元の松山で、「匙を作るワークショップ」が行われます。
セツローさんを囲んで、わいわいと行いたいと思います。ただいま、参加を受付ています。
くわしくは ホームページをご覧ください。
そして、今週末は、明石へお邪魔します。
明石も昨年秋の「ごはんのうつわ展」以来です。
村田森展 明石・ギャラリー風来
2009年2月7日〜14日まで。
(DMには13日までとありますが、14日まで器をご覧いただけます)
くわしくは 明石 風来のホームページをご覧ください。http://fuuki.cocolog-nifty.com/blog/
村田森さんの器たちとの再会も、楽しみです。
関西の皆様、ぜひ 明石へお出かけください。