毎日更新13日め
札幌から戻りました。
この日記も、今日で13日めです。
昨日のこの時間は友人のMさんと一緒に札幌・すすきのにいたのです・・・ね。
「すすきの」といっても、いたって健全。料理が美味しいお店で、文旦のカクテルなどを少々・・・呑みました。
Mさんは、たまにしか会えないけれど、つながっている、と信じられる人です。
自分に何か財産があるかと聞かれたら、そう信じられる人がたくさんいるんですよ・・・ということかな。
その多くは、器を伝える仕事をして出会った人です。
そのほとんどが女性ですけど、彼女たちと会っていると、本当に楽しい。
皆、寛容的な方ばかりなんですね。
妬みとか、憎しみとか、人と比べるような性質がない、だから素顔のままで一緒にいられる。
少し前まで「自分探し」というキーワードが、毎日ように取り上げられるブームのようなことがありましたね。
「自分」を「探す」?
自分が何者なのかわからない・・・そんなことは当たり前です。仮にわかったと思ったとしても、次の瞬間には、そう思った『自分』はいないのですから。
悲しくも愉快でもありますが、自分は自分でしかないのですから、自分と生きていくしかないです。
彼女たちが持っている「寛容」というのは、つまりはそういう「諦念」(無理をしない自然さ)のもとに生まれた知性であり、「健やかさ」や「優しさ」なんじゃないか、と思います。
相手を受け入れる、相手の事情を思いやる・・・というのかな。
多少の不義理があっても「何か事情があってのことだろうな」と思えるかどうかって、人間の幅に関係していて、それが自然にできることはすごく気持ちのよい関係なのでは・・・と思います。
相手に何かを求めるのではなく、(求めると次第に相手を責めるようになりますものね)ともにいることを喜ぶ関係かな・・。
旅のあとの疲れた頭で書いていて、うまく説明できませんが、わたしが、大事に思う人々にいつも感謝し、一緒にいることで学んでいるのは、きっと彼女たちの持っている自然体な「優しさ」なのではないかと思います。
札幌で8月に行う「ごはんのうつわ展」の打ち合わせを行ったCholonの菊地さんご夫婦も、話せば話すほど、気持ちのよい方でした。
お店の雰囲気、働いている方の清清しさを見ていても、「ああ、心地がよいなぁ」と自然に思えるような。
心地よさを演出しているのではなく、一切が自然で、本当にきれいな空気が流れていることを感じました。
8月の器展の詳細はCholonとうつわ祥見のホームページで6月1日よりお知らせすることになりました。
楽しみにしてください。
飛び回っているようですが、明日は、朝から益子へ行ってきます。西荻窪の364のお二人と一緒に。こちらは10月に行う「器と道具展」で。
そして15日には、いよいよセツローさんが東京会場へいらっしゃいます。
くわしくはHPをご覧ください。