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うつわとともに。祥見知生のブログです。

毎日更新19日め

悲しいことは生きている限り、いつも起こる。

でも、本当に悲しいことは、感じるこころを置き去りにして、ただ漫然と、生きていることではないだろうか。


今、新しく札幌で買ってきた伊藤ゴローさんプロデュースのCDを聴きながら、この文章を書いています。

窓を開けていると、4月の夜の、つめたい空気が室内に流れてきます。

適度な湿度があるシンとした空気。

この「感じ」はどこかで感じたことがある、と思って思い出したのが、子供の頃に飼っていた子猫がお風呂に落ちて死んでしまった夜のこと。

わたしは夜が更けていくまで、ピアノの椅子にずっと座って、失われた命について考えていたのでした。

その夜テレビ番組を見て、「どんなにわたしが悲しんでいても、世界はちっとも変わりはしないんだ」と初めて、そのとき自覚したように思います。

不思議な感慨・・・。もう何十年(!!)も忘れていたのに、なぜそんなことを思い出したのか、音楽の力なのか、この冷たい4月の夜の空気のせいなのか、わからないものですね。


さて、今日は、新しい店のフローリングの色の最終決めの打ち合わせのために、早朝、海岸線を車で走って「御成」まで行きました。朝の海は静かでしたが、なぜか沈んだ色に見えました。

店は、外側の壁も出来上がって、見違えるよう。

本当にずいぶん完成に近づいていました。

漆喰に塗る壁の色と、フローリングの色を合わせて決めたり、ドア部分の木目の色の調整を行います。



通りを歩く方も、覗き込むようにご覧になって行かれます。

左官屋さんにもご挨拶して、現場を後にして、そのまま大船駅へ。

東海道線で熱海まで行き、伊豆急行に乗り換えて、「伊豆高原」駅へ。

駅には、村木さんが待っていてくれました。

ご自宅でお茶をいただいて、今年の展覧会について、また新しい店のことなどお話し、その後、工房へ。

オープン記念展「器。そばにあるもの」のための器を、わたし自身が選ばせていただきました。

品のある美しい粉引き、風格のある三島手など。めし碗、鉢を中心に選んだのが下の写真です。


こうした器たちを、皆さんへ見ていただく日が待ち遠しいです。


鎌倉へ戻ると、オープンのお知らせのチラシが印刷会社から届いていました。

明日は午前中に、デザイナーのNICOさんと打ち合わせ。

DM発送の準備などを行います。

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