毎日更新23日め
それは遠いどこかにあるのではなく、きっと、一番近く。自分の手の届くところにある。
少々気障な言い回しですが、「わたしは手を信じている人間なんです」と、器を伝える自分の仕事を説明するときに、そう表現することがあります。
「手を信じる人間」。
こんなふうに書くと、なんだかよくわからないように聞こえますが、
この、「手を信じる」という機会が失われて、効率や経済性ばかりを追い求めてきたのが現代であるように感じています。
器を伝える仕事をして学んだのは、人って、そう変わっていないんだ、ということ。
わたしたちの、自らの、手。
5本の指を持ち、あたたかな温もりのある、手。
思想の原点を、この「手」にもってみたらどうだろう、と思うのです。
今日は一日、明日24日から始まる「須田二郎 木のうつわ展」の搬入の日でした。
木の命を生かす、自然な造形が美しい須田さんの木の器の新作たち。
部屋いっぱいに、木の発するパワーが広がるように 感じます。
人は木と一緒にいると、気持ちがいいのですね、須田さんの作品に囲まれていると、穏やかな何ものかに包まれていくように感じられました。
須田さんの木のうつわの魅力は、作品から「素直になれる」自然体な気持ちよさなのかもしれません。
木工家・須田二郎さんの木のうつわ展は2年ぶりの個展です。4月24日〜4月30日。明日の初日に須田さんが在廊予定です。
皆様、ぜひ お出かけください。
●「吉岡萬理 カルロス君と色絵の世界展」 馬喰町 ART+EAT
2009年5月7日(木) 〜5月23日(土)
11:00〜19:00 金曜日は21時まで
日月休廊 会期中休み 5月10日・11日・16日・17日
最終日は17時まで
関連イベント
5月9日(土) 記念イベント
『カルロス君を想う』野菜料理とライブ「カルロス君のうた」発表会
カルロス君のうた (作詞:shokentomoo 作曲:武徹太郎)
18時受付 18時30分スタート
会費 3000円(税込)
大阪ブックギャラリー「イトヘン」で、吉岡萬理+祥見知生連載コラムが再開しました。
萬理さんの楽しく、明るいエネルギーが感じられるコラム、そして、わたしも相手が萬理さんとあって、とてもリラックスした文章を書いています。
●うつわ祥見の新しい空間 utsuwa-shoken onari NEAR が5月1日オープンします。
「よい器は、ここに来れば いつでも会える」
そんなお店になりますように。
鎌倉の裏駅から徒歩4分ほどの、「御成通り」の端っこです。
時間がゆっくりと流れているこの通りで、「器を伝える場所」を。
器を通じて新しいものがたりが生まれたらいいなぁ・・と思います。
また多くの方と出会えることを願っています。