毎日更新24日め
夜になってソファで少し目を閉じていると、不思議と、この文章を読んでくださっている方のことを想いました。
考えてみると、突然「毎日更新します」と宣言(大げさですね)してから、今夜まで、わたしは好き勝手なことを思うままに書いてきたように思います。
読んでくださっている方のことを、具体的にイメージすることはありませんでした。
でも、今夜・・・ふいに、繋がっている「線」のことを、具体的にイメージすることができたのです。
「線」というのは、いくぶん例え方としてふさわしくないかもしれませんが、一言で言えば・・・
あ、繋がっている・・・と。そうなんだ、この先に「人」がいるんだ・・・という感じでしょうか。
この「繋がっている」という感覚は、どう表現したらよいでしょう。
本を書く場合、わたしの場合、ほとんどが「書き下ろし」で、何もないところから一冊の本ができる分量の文章をこつこつと書くわけです。
その作業の間は、誰に向かって書くのか、そのモチベーションというのでしょうか・・・その意識を保つことが難しいのです。
でも、そんなときも、器を愛する者の文章を読んでくださる方々がいるはず・・・と信じて、書くわけですね。
「出版」というゴールがあるから書き続けられるものなのかもしれないし、あるいは、そうではなく、本来は自分自身をライバルに見立ててシャドウボクシングを行ってきたのかもしれません。
少々話が飛んでしまいましたが、ここで言いたかったのは、この「一ヶ月毎日更新」のこの文章を読んでくださっている方と「繋がっている」感覚は、間違いなく、幸せな感覚であるということ。
一方的でありますが、いつも本当にありがとうございます。4月30日までは、この「毎日更新」を欠かさずに書いてみたいと思います。
もしよかったら、お付き合いください。
今日は、書き出しがこんなふうに始まり、肝心なことのお知らせが済んでいません。
うつわ祥見4月の展覧会「須田二郎 木のうつわ展」が始まりました。
須田さんは、ベージュのジャケットに同色の帽子を被っていらっしゃいました。いつも作業着姿しか拝見したことがなかったのですが、ネクタイ姿の須田さん、なかなかお似合いでした。
こなら、くるみ、桜、ほうの木、かえで、栗・・・さまざまな日本の木が、器というかたちとなって、うつわ祥見の空間に「やってきてくれた」という感じで、訪ねてくださった皆さんは誰もが、幸せな気持ちとともに、一点ものの木の器を求めて、お帰りになりました。
明日は大雨とのことですが、のんびりと、この木の器たちと過ごしてみようと思います。
須田二郎 木のうつわ展は4月30日まで。
会期は無休です。
木を守る仕事をしながら、木を生かす須田二郎さんの作品を、どうぞ手にとってご覧ください。
●「吉岡萬理 カルロス君と色絵の世界展」 馬喰町 ART+EAT
2009年5月7日(木) 〜5月23日(土)
11:00〜19:00 金曜日は21時まで
日月休廊 会期中休み 5月10日・11日・16日・17日
最終日は17時まで
関連イベント
5月9日(土) 記念イベント
『カルロス君を想う』野菜料理とライブ「カルロス君のうた」発表会
カルロス君のうた (作詞:shokentomoo 作曲:武徹太郎)
18時受付 18時30分スタート
会費 3000円(税込)
大阪ブックギャラリー「イトヘン」で、吉岡萬理+祥見知生連載コラムが再開しました。
萬理さんの楽しく、明るいエネルギーが感じられるコラム、そして、わたしも相手が萬理さんとあって、とてもリラックスした文章を書いています。
●うつわ祥見の新しい空間 utsuwa-shoken onari NEAR が5月1日オープンします。
「よい器は、ここに来れば いつでも会える」
そんなお店になりますように。
鎌倉の裏駅から徒歩4分ほどの、「御成通り」の端っこです。
時間がゆっくりと流れているこの通りで、「器を伝える場所」を。
器を通じて新しいものがたりが生まれたらいいなぁ・・と思います。
また多くの方と出会えることを願っています。