うつわを深く
言葉があふれてくる、ということが、最近現れてきています。
今年の秋に出版が決まった、器の本の原稿を書き始めたあたりから。
言葉はふとした瞬間に、あふれてくるのです。
不思議なことですが、この言葉はどこからくるのか・・・例えるならば、ごくありきたりになりますが・・・こころの泉からあふれてくるように、という表現がしっくりときます。
では、こころの泉の底には何があるのか、
わたしにもよくわからないのですが、
今まで書いた本も、「書きたい」という強い思いからすべては始まっているのですから、今回も同じスタートラインに立ったということでしょうか。
先日長崎で。諫早のオレンジスパイスの「日々を愛する器」という小さなお話の会に出席してくれた、福岡市内で器の店を営んでいる男性(すごく熱心で、本当に出会えてよかったな、と思えた方です)にも伝えたのですが、
これから器の仕事をしたいと考えている方、器を伝えたいと願っている方、とともに、「うつわの勉強会」をやりたいと考えています。
器を深く感じる会ですね。
早川ユミさんに言わせればそれは「ショウケンさんのうつわ塾」という表現になりましたが、
器がただ「かっこよく」「ふわふわしたもの」で、「流行に流されるやわなもの」と考えられることへの危惧が、わたしには強くあります。
器は人の根っこを支えるものです。
そして、何よりも、愛おしいものです。
「うつわ塾」と言ったほうがわかりやすいかもしれないけれど、ちょっと抵抗があるなぁ・・ちょっと偉そうで。
名称はともかく、今年になって、そんなことを考え始めています。
鎌倉でも一度企画しますし、遠方で 話を聞きたい方がいたら、「場」を作ってくだされば、伺います・・・。
今日は、花と器をテーマにした撮影に行ってきます。
新刊の本については、今月終わりには タイトルも含めて 発表できると思います。