ネイビーヤードの「器のお話し会」
三連休ですね。
鎌倉はやはり人出が多いみたいです。
海は波も高く、波間に黒い頭がたくさん見えました。さいきん国道134号線を車で走って御成へ向かうのですが、サーファーの皆さんが「あ、今日は喜んでいるなぁ」と伝わってくる日があって、非常に親しみを感じるのです。
「やってる、やっている」というのが、地元の、なんというのかな・・・「一緒に喜ぶ気持ち」みたいなものですね。
鎌倉に暮らしてサーファーの方というのは、「茶色の髪をなびかせた痩せた若いひと」ではない、ということがわかるんです。本当の海のひとって、みんな短髪で、身体ががっちりした「たのもしい人」ですね。通の職人さんみたいで、別の意味でかなりカッコいいです。
昔そのことに気がついて、松山だったかな・・・タクシーの運転手さんに話したら、とても感心されたことがありましたね。「そりゃ、お客さん、もっといろいろな人に教えてあげたほうがいいよ」って。その運転手さんは修学旅行で鎌倉へ行ったきりだけれど、鎌倉はすごく印象がいい場所で、いつかまた訪ねてみたい街のひとつだ、とおっしゃっていました。「いつになるかわからないけれど、行ったら、本物のサーファーもぜひ見てみたい」って言っていたなぁ・・・、そう言えば。
タクシーの運転手さんには、各地で、お世話になるのですが、本当に優しくしていただくのですよ。人に接するプロだなぁ・・・と思います。かなりの確率でわたしが乗るタクシーの運転手さんはいい方が多いです。有難いことですね。わがままな私のような客人への心得があるのかな・・でも、本当にあたたかい気持ちにさせてくれる運転手さんに出会うと、その見知らぬ街がよけい好きになりますね。
・・・・今日は話がいきなり逸れてしまいました。
少しの渋滞に辛抱して、海面のサーファーの頭を眺めながら海岸線を走って、御成へ。
車を駐車して、向かったのは、六地蔵の交差点の近くにある「ネイビーヤード」です。
今日はここで、「器の見立て会」がありました。
企画してくださったのはネイビーヤードの小野さん。
集まった皆さんと一緒にテーブルを囲み、器についていろいろな話をしました。
器を手に包み、使って育った器と、新しい器との違いを手で感じていただくことからはじまり、
現代の作家ものの器を使う喜びや、楽しみ方など、思いつくままに、器の愛おしさについて話をしました。
わたしは文章を書く人間なので、実は話すことは上手ではありません。それに、この日記でも何度も書いていますが、超「右脳」人間なので、「論理的」ということが苦手です。だから話の展開も決してロジックが生きているものではないはずです。でも、思いが強いということは、皆さんに伝わるんですね。器を愛する、この一点において、集中して、話をするのです。
今日はとくに年齢層の高い皆さんが熱心に聞いてくださって、すごくやりやすい雰囲気でした。皆さま、ありがとうございました。
この日記でも告知した8月29日の「夕暮れのうつわ会」すぐに申し込みをいただき、嬉しく思います。
定員は椅子の数だけ・・・とお知らせしていましたが、すぐに定員になりましたので、締め切らせていただきます。
次回もなるべく早めにスケジュールを決めて、定期的に行いたいと思います。
札幌のCholonさんでの「ごはんのうつわ展」DMが鎌倉に届きました。
近々、以前「うつわ祥見INさっぽろ」へお出かけくださった皆様にお送りします。
初日の8月1日の19時から「日々を愛する器」と題したお話会を行います。
ぜひお出かけください。北海道の皆さんとゆっくり器の話をできるのを、楽しみに伺います。
宜しくお願いします。