TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

「少数派でいいんだよ」と。

7月最後の日曜日です。

「もう7月 終わりですねぇ」と昨日くらいから、つい言ってしまう。

「ホントウ、早いですねぇ」とほとんどの方は答えてくださる。

 挨拶の定例文みたいです。

そんな日曜日。

お昼に、鎌倉へちらりといらした早川ユミさんとごはん。

ごはんの後は、コーヒーをおみやげにしたいというので、一緒にディモンシュへ。

コーヒー豆を準備していただいている間に、中央のテーブルでそれぞれコーヒーを頼んで飲む。

いつ会っても、ユミさんとわたしは 一瞬も会話が途切れることはありません。

ものつくり、伝えるということ、世の中にあふれる「モノ」について、いつもいつもいつも話しています。

今日は、最近、わたしが感じた「街中の消費されるための、消費主義の悲しさ」について。

ユミさんは、「いつだって、少数派なんだよ、わたしたちのやっていることって」とおっしゃる。

そうかもしれない・・・。

少数派の思いの強い人同士が出会って、光を放つものなんだよ・・・きっと・・・と、ユミさん。

言われてみれば、まさしくそうやってユミさんの初めての本『種まきノート』(アノニマ・スタジオ)は、そうやって生まれたんです。

生まれてくるものは、ごく自然に生まれてくるんです。それは終わってみてわかる。

「ユミさん、本を作りましょう」。たぶん、わたしは自然にあのとき口に出したのだし、「もう、書き出したら止まらないの、いっぱい伝えたいことがあるんだもの」。ユミさんのあふれる思いが、それこそ、光を放って一冊の本になったのですから。

本を編集することは根気がいることですが、わたしにとっては、器の展覧会を開くのと同じように、「集中」して「イメージを高めて」いく作業です。

ユミさんとは、また次回、次の本のことをゆっくり話をしましょう・・と鎌倉駅で別れました。

夕方、NEARの店しまいの頃、「楽しかったよ・・・」と高知から電話。

「高知に着いたら、すごい土砂降りでびっくりしちゃった」とユミさん。元気な声で雨も楽しげに話すのが、ユミさんの魅力です。


もうすぐ始まる札幌のCholonさんでの「ごはんのうつわ展2009」 DMを発送しました。

8月1日には会場に在廊します。翌日には鎌倉へ戻ります。

お近くの方はぜひお出かけください。