札幌展へ向けて
一日ってどうしてこんなに早く過ぎていくのでしょう。
ああ、ほんとうに、時間は待ってはくれませんね。
今日は朝から、札幌での「ごはんのうつわ展2009」の準備です。
10名の作り手と、電話やFAX、メールでやりとり。
いよいよ展覧会に向けて、気持ちも高まっていきます。
cholonのサイトで 質問にも答えていますが・・・
ーーご自身のギャラリーだけでなく、全国各地で展覧会を開いていらっしゃいますが、それはなぜですか。
展覧会って、何かを手渡したり、何かを感じてもらう「場」だと思うんです。だから、鎌倉の小さな場所から、様々な場所にお邪魔して、わたしが信じている「器」をたくさんの方に見て、何か感じてほしいなぁと、そんな思いで、各地で展覧会をさせていただいています。
『うつわ日和。』『日々の器』など、何冊か器に関する本を書いているのですが、お問い合わせをいただいても、実際に見ていただかないと器の良さはなかなか伝わらないと思うんですね。本を読んでいただいたけれども、なかなか鎌倉までは行けないわ…という方にも、なるべく各地で展覧会を開いて、器を手にとっていただく機会を作りたいと、いつも願っています。
という思いで、ふだん、展覧会を開いているんですね。
わたしは本を書く人間なのですが、器にとっては「本」は入り口に過ぎません。
やっぱり・・というか、当然のことながら、「モノ」がよくなければ何も伝わらない。「モノ」とは、器そのものです。
だから、作り手の方には「いい器、作ってください」と、もう口を開いたら、そればっかり、繰り返し言うのです。
「いい器、作ってください」とは、シンプルな言葉でしょう・・・でも、これ以上の注文は何もないのです。
わたしは売れるものを作ってくれ、とは言ったことはありません。当然ですね。
そして、作り手の方は、この「いい器を」というわたしのリクエストに応えてくれるのです。
今夜もぎりぎり窯を焚いている作り手もいます。
「わたしは本気ですから」・・・と最近知り合って一緒に仕事をする作り手の方に言ったのよ・・・とスタッフのえっちゃんに言ったら(ショウケンさんらしいなぁ)という顔で苦笑いしていましたけど・・・確かにいまどき「わたしは本気です」なんて言う人間はいないかもしれませんね(笑)。
札幌へは7月30日に入ります。
お近くの方は、ぜひ札幌での「ごはんのうつわ展 2009」へいらしてください。
小野哲平さん、村木雄児さん、小山乃文彦さん、吉岡萬理さん、深田容子さん、石田誠さん、尾形アツシさん、田谷直子さん、そして、北海道初上陸(?)の村田森さん。
器たちとの出会いをお楽しみに。
初日8月1日には、「日々を愛する器」をテーマにしたお話会を行います。
器について、ゆっくりとお話をいたしましょう。
器の使い方、見方、育て方、質問もなんでもお答えします。