TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

札幌から

午後の飛行機で千歳空港に着きました。

飛行機はほぼ満席で、隣の席には二歳くらいの男の子を連れたご夫婦。男の子は食欲があってお父さんのお弁当をひっぱって自分のほうに寄せようとする・・・ジュースがこぼれる・・・また引っ張る・・・みたいな繰り返し。食欲があるのはいいなぁ・・・と微笑ましく思っていたら、着陸のころにはお母さんの膝でスースー寝入っていました。今頃おじいちゃんとおばあちゃんの家で寝息をたてていることでしょう。

空港からはJRで札幌入りです。

わたしが生まれたのは、その途中の町なのです。

今もその町の駅名を聞くとセンチメンタルな気持ちになります。もう家はないんですけれど、でも、今でも胸のなかには、その家が存在しているというのか・・・まだ息づいているんですね。
廊下に陽がかげる頃の空気感とか、玄関のドアの開け閉めの音とか、縁側から見えた庭石のこととか、裏庭にあった栗の木とか・・・
鮮明に覚えているんですね。

だから、その駅が近づくと、自分の子供のころに戻ったように感じて、また駅を過ぎて遠くなっていくと、現実の世界に戻っていく感じ・・・電車の速度というのは、車と違って、そういう不思議なこころの変化としっくりきます。


札幌は心地のよいさわやかな快晴です。

「ごはんのうつわ展」を行う、cholonさんに顔を出し、会場のセッティングの打ち合わせをしました。

そのあと、電車通りを歩くと、小さな神社があったので、手を合わせて「ごはんのうつわ展でたくさんの出会いがありますように」とお祈り。

青い空を眺めていると、知り合いのいろいろな人の顔が浮かんで、みんなに「札幌ですよ」とメールを書きたくなりましたが、やめておきました。

大通り公園は青空がよく似合います。ビアガーデンも準備万端という感じ。もちろん、とうもろこしの屋台もありました。

明日、器たちの搬入・飾りつけをして、8月1日の初日を待ちます。

器たち、ぜひ、会いにいらしてください。

くわしくはHPをごらんください。

cholonのサイトでは「なぜ器展を各地でやるのか」「どこを見てほしいのか」などストレートな問いに答えています。

ぜひご覧ください。

札幌での「ごはんのうつわ展」 札幌初上陸の村田森さんの器もたくさん届いています。わたしも明日の搬入が楽しみです。