TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

 DMの秘密

日付が変わって、8月5日です。

といっても、感覚では「今日」の話を。

今日は朝から次の本の原稿書きと、次回展覧会のDMの構成をしていました。

ご存知でしょうか・・・

うつわ祥見のDMは毎回、かたちも紙も、違うのです。

昔、あるキャリアのある陶芸家に「おもしろいですね。毎回変わるなんて」と笑われたことがありました。
その方が「くすっと」と笑った理由は、きっと、フツウDMというのは、お店によってデザインが決まっていて写真を差し替えるだけで成り立つものなのに・・・なんと、面倒なことをするのでしょう・・・ということだったのだ、と推察します。

でも、それではつまらないのです・・・わたしが!

毎回、その作り手の、DM用の作品を撮影します。

そして、そこから、世界を作っていくのです。

前に書いたことがあるかもしれませんが、わたしは超がつくくらい「右脳人間」なのです。

ですから、世界を作る・・・イメージを毎回高めていく作業に時間をかけるのです。

その器、その作品を伝えるのに、そして、その展覧会のものがたりをどう伝えるのか・・・よくよく「考える」のですね。

ですので、展覧会ごとにDMの体裁も、紙質も、毎回毎回、デザイナーさんと打ち合わせていきます。

そう威張ったことではないです。ただ、そうじゃないと、つまらないのです・・・わたしが!ということなのですが・・・

でもこれも、「紙」が人一倍好きなんだと思います。

小さな紙一枚で、人に何かを伝えられるなんて、なんて夢のあることでしょう。

それをただ情報が伝わればいい・・・なんてスタンスで作るなんて、なんて「もったいないこと」でしょう、と思うのですね。

たまに、小野哲平さんや早川ユミさんの、他所のギャラリーのDMを頼まれて作ることもありますが、そういうときも、自分のギャラリーと同じように、イメージを高めて、そりゃあ一生懸命作るのです。紙で表現することが、やっぱり、楽しいんですね。

さてさて、今日は、昨日のうちに撮影を行った作品を、どう紙に表現するのかを、考えました。

作品とは、皆さん、矢尾板克則さんの「小屋」ですよ。

あの、2007年に行った「矢尾板克則 小屋展」がふたたび、うつわ祥見で行われるのです。

写真、ご紹介したいところですが・・・今日はもったいぶって、やめておきます。

矢尾板さんとは、昼間に、長く話をしました。

ぜひよい展覧会にしたいと思います。

皆さん、楽しみにしていてください。

小屋展のDMも、ちょっと気張って作ります。こちらはデザイナーのNICOさんの腕の見せどころですが、きっと、「ぐっとくる」いいものになるはずです。

うつわ祥見のDM、集めてくださっている方が多いと聞きます。

わたしは紙一枚でも「捨てられないもの」を作っているつもりですので、大事にしてくださっているとお聞きすると嬉しく思います。



今週は鎌倉にいて、秋に行われるそのほかの展覧会の準備をいたします。

平行して、次の本の原稿と、器の撮影をします。

なかなかのんびりする時間はありませんが、それでも、時々、肩の力を抜いて また来年の展覧会のことを考えます(ちっとも肩の力、ぬけませんね)



そうそう、矢尾板さんの小屋展で、少し気楽なイベントが決まりましたので 簡単にお知らせしますね。


夏休み明けに行われる9月4日からの「矢尾板克則 小屋展」では

9月5日(土)18時〜19時 イベント「夕暮れの小屋と過ごす」を行うことになりました。5日には矢尾板さんも在廊してくださいます。

うつわ祥見の空間で、夕暮れの時間を過ごしませんか。

小屋展ならではのイベントです。どうぞお気軽にご参加ください。

予約不要。参加費:500円 自家製ピクルスとワンドリンク付です。

今から手帳につけて、ぜひご予定ください。


ではでは 今日はこれでお休みなさい。