変わらないもの
小屋展の朝。
秋の空の下だからでしょうか・・・いつもの朝よりも、清清しく、とても気持ちがいいのです。
今日は朝一番から作品を見るために初めて訪ねてくださった方が続きました。
神奈川県内から、千葉から、そして北海道からも。
皆さん、お帰りになるときには「ああ、来てよかった」という顔をされます。
時間をかけて丁寧に小屋と向き合い、求めていかれます。
ふだん、うつわ祥見は食べるための道具=器を伝えています。
ですから、この「矢尾板克則 小屋展」は特別の展覧会です。
でもどこかで、いつも伝えている器の一番大事の部分と、つながっているものを感じるのです。
それは「時間」や「愛おしさ」「せつなさ」ですね。
セツローさんのかんざしや、スケッチの作品にも、同じように感じるものがあります。
そういう作品に出合ったとき、わたしは無性に「伝えたくなる」んですね。
大量に生産されるモノたちにあるような便利さや、勝手のよさはないかもしれない・・・、効率性の間逆にあるものかもしれませんが、やっぱり、伝えたいのは、忘れずにいつまでも持ち続けていたいものなんですね。それはきっと、どんなに時代が変わっても変わらないものだと思います。
小屋展はいよいよ明日で最終日を迎えます。
ぜひ、この機会に、矢尾板克則さんの小屋をご覧ください。
「日本のかたち 美しいめし碗展」が始まります。
くわしくはうつわ祥見のサイトをご覧ください。
ぜひ各会場へ足をお運びください。