うつわとともに。祥見知生のブログです。

日本のかたち 美しいめし碗展




「日本のかたち 美しいめし碗展」が9月12日 島根県大田市「群言堂 石見銀山本店」で初日を迎えました。

搬入日9月11日に石見銀山入り。

会場下見・打ち合わせに前回訪れて以来2度目となります。

器を伝える仕事のなかで、なかでも めし碗という器を伝えたいと願ってきました。

食べる道具である器の、もっとも大切な「めし碗」を石見銀山に本社を置く群言堂さんとともに伝えます。

島根からスタートし、西日本は広島、兵庫、東日本は横浜、上野と5会場で12名の作り手の器をご覧いただけます。


小野哲平さん、村木雄児さん、吉岡萬理さん、村田森さん、尾形アツシさん、石田誠さん、小山乃文彦さん、横山拓也さんなど12人の作り手の器と出合える大変見ごたえのある展覧会です。


群言堂石見銀山本店では、古い民家の造りを生かした、「めし碗」を伝えるのにふさわしい会場で、ゆっくりと器たちをご覧いただけます。

短い時間でしたが、初日に在廊し、うつわ祥見のホームページをご覧になって訪ねてくださった皆さんとお会いすることが叶いました。

とても嬉しく思いました。

器を通じて、人と人が出合うこと・・・わたしが最も幸せに感じることです。

今回も、群言堂のスタッフの皆さんとともに、この「めし碗展」を伝える思いをひとつにできたのではないか・・・と、そう思います。それは本当に素晴らしいことです。

棚に並べられためし碗を、眺めていますと、胸がしめつけられます。

プロデュースという言葉を使うことには、いつまで経っても馴染めませんが、

そんな横文字で言い表すことよりも、もっと人間臭く、「この伝えたい」という気持ちには嘘はないということだけ、自身で改めて信じることができたというのでしょうか・・・

それを教えてくれたのは、ここに集められた「めし碗」たちなんですね。

粉引き、三島、灰釉、南蛮焼締、鉄彩、刷毛目、染付、デルフト・・・。
本当にしみじみと、素朴で美しく偉ぶらない器たちが集いました。


初日、器たちと向き合う静かな時間、しみじみと感じるものがありました。

めし碗とは本当に美しい器であるということ。

それを改めて感じさせてくれた展覧会です。


「ショウケンさんは器で泣くと言いますが、本当ですか?」と聞かれたことがありますが、

本当に泣くのですよ。

よい器とは、本当に、こころを揺すぶるものなんですね。

そのことが、今回、目の前にした数多くの器たちから感じることができたことは大きな喜びです。

企画者として何がかっこ良くて何がかっこ悪いかわからないけれど、
でも、本当に愛する器たちを目の前にして、わたしはやっぱりこころを揺すぶられるのです。

鎌倉に帰ってきてからも、めし碗の姿がこころに残り、今も胸がせつなく締め付けられます。

世界遺産に登録された石見銀山の風景、古き良き日本が残る美しい町並み、
そして、会場を包む空気や群言堂本店にいらっしゃるスタッフの皆さんの心遣い、あたたかさも、皆さんに感じていただけると思います。

ぜひ、この機会に、訪れてください。きっと、何か、日々のなかで大切にしたいものを感じていただける機会になると思います。

アクセスは群言堂のホームページをご覧ください。


「日本のかたち 美しいめし碗展」 横浜そごう・広島三越・群言堂上野店 それぞれの初日におります。

ぜひお近くの会場へ足をお運びになり、一つひとつのめし碗を手に包んでお選びください。

めし碗のほかにも、皿や鉢、ポットや湯のみなど、時間をかけて行う展覧会ならではの、素朴で美しい日々の器たちをご紹介します。

くわしくは、うつわ祥見のホームページをご覧ください。