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うつわとともに。祥見知生のブログです。

展覧会スケジュール・・・

夜も更けてきましたね。

いつまでも半袖でいますと、肌寒い空気を感じるようになりました。

毎回こんなことを書いているように思いますが・・・もう、9月も半ばです。

うつわ祥見では、そろそろ来年度の展覧会のスケジュールを決定する頃となっています。

うつわ祥見は展覧会のみのオープンのプライベートギャラリーです。毎年、この時期に、細かな日程も含めて一年間のスケジュールを決めていきます。

そのスケジュール決めを、来年のカレンダーを見ながら、詳細に決めていく作業をするのです。

毎年毎年・・・この作業をしていると、「2010年も終わった!」という気持ちになって、ふぅーーーとため息が出ます。

この感じ、ちょっと想像しにくいかもしれません・・・

旅行スケジュールを決めると、もう旅に行った気になる・・・そんな感じです。


(この日記、最近、かなり、仕事の裏側まで書いていますね・・・。でも、このページを読んでくださっている皆さんとは他人とは思えない・・親しみを感じてしまうのですが・・・いいでしょうか! 甘えて!)


展覧会というのは、行き当たりばったりではいけないと思っているんですね。

そこに向かって、作り手と伝える側、そしてそれを楽しみにしてくださる皆さんと、展覧会という二度とない「そのとき」に向かっていくものだと考えています。

だから、一つの展覧会を行うのに、2年や3年をかけることもあるのです。

今年の展覧会でいいますと、今年12月に行う「矢澤寛彰 漆のうつわ展」はもう足掛け3年になる展覧会かもしれません。

うつわ祥見では、わたしが本当に心に響いたものを伝えています。器の店には、陶磁器があったら「品揃え」として漆の器も並べるのがフツウのやり方なのでしょうが、うつわ祥見はあえてそれをしなかったのです。

別にそれは威張れることではなく、単純に、わたし自身が器については信念をもって「これがいい」と伝えることができるけれど、この漆がいい、と思えたものと出会えなかったことが大きいのです。もちろん、いろいろな作家さんの漆椀を使ってみたりしたのですよ・・けれど、なかなか出会いがありませんでした。

そんなところへ、作品を見てほしい、と訪ねてきたのが矢澤さんです。もう3,4年前になるでしょうか・・・

それから我が家では、矢澤寛彰さんの漆の器を使ってみたのですね。漆椀を手に包み手に包み・・・実際に使ってみて、その「何気なさ」に惚れ込みました。
スタッフの神田えっちゃんも、うちの食器棚にある矢澤さんの漆椀を使っているうちに、自分でも買い求めて、実際に使ってみて「ショウケンさん、やっばりいいですねぇ・・・これはいいです。気持ちがいいです」と言っています。彼女は大切な方への贈り物にも、この漆椀を贈るほどの惚れ込みようです。

1年間以上使い続けて「この椀だったら、自分の言葉で、良さを伝えられる」と思えたのです。それから展覧会の日程を決めて、やっと2年かがりで、今冬2009年の締めくくりの展覧会としてお願いすることになったのです。

12月には、日々の生活のなかで、なんでもない美しいめし碗とともに毎日使える「ふだん着の漆のうつわ」を、伝えようと思っています。

手は正直なものですが、漆椀はとくに、その使い心地を敏感に感じるような気がします。

この日記を読んでくださっている皆さんのなかにも、「いい漆椀がないなぁ」と感じている方がいたら、ぜひ年末の「うつわ祥見が初めて伝える漆のうつわ」を楽しみにしてください。最近矢澤さんが見せてくれた漆の銘銘皿や折敷、お盆、鉢なども、彼自身の人柄もあるのでしょう・・・素朴で何気なく、とてもよい作品でした。12月にはじっくりと一つひとつをご紹介できると思います。

さっき、来年はもう終わった!なんて問題発言でしたが、この9月後半から10月、11月・・・と、企画そのものに力を入れた展覧会、尾形アツシさん石田誠さんの個展など、毎日「楽しみだねぇ、楽しみだねぇ・・・」とスタッフの神田と日に何回も言ってにやにやしてしてしまう展覧会が続きます(はっきり申し上げて、この秋の展覧会はちょっと凄いです。 スタッフ一同本当に楽しみでなりませぬ・・・尾形さん、誠さん、今年はどんな器を見せてくれるでしょうか・・・今回も、わたしを泣かせてくれるでしょうか・・・お勤めの皆様、有給休暇の手続きはお済みでしょうか!! 彼らの展覧会には一年前から休みを取って来てくださる熱心なファンがいらっしゃるのです。嬉しいです)


さてさて、先のことはまた・・にして、

明日16日水曜日は、一日NEARにいます。

今夕も、御成商店街の石畳を歩いていますと、なんだか秋を感じてしまいました。御成の秋も、なかなかいい感じです。

ゆっくりと、utsuwa-shoken onari NEARへお出かけください。器も、秋を感じるいいものがしみじみと出会いを待っています。



これからの展覧会については、それぞれのページをご覧ください。


「日本のかたち 美しいめし碗展」開催中です。 初日9月22日 横浜そごう(終日)、初日9月29日広島三越(夕方17時まで) 
 初日10月10日群言堂上野桜木店(終日)、10月25日兵庫県豊岡市旧大森小学校ギャラリー(終日)在廊します。

「食べるがまんなか 器と道具展」馬喰町ART+EAT
 初日10月6日、10月16日 在廊します。 16日には「夕暮れの器会」を行います。

「ごはんのうつわ展 長崎・諫早」 オレンジスパイス

 初日11月14日(夕方17時まで) 在廊します。


ぜひ、お近くのそれぞれの会場へお出かけください。

展覧会会場で、器の話をゆっくりいたしましょう。

「器って本当に愛おしいものですね」と、目を潤ませて、皆さんとお話したいと思います。