尾形さんの器
大変楽しみにしておりました「尾形アツシ作陶展」が始まりました。
刷毛目、粉引き、焼き締め・・・
この数年の尾形さんの器に見られる大きな魅力は、「土と向き合う」姿であると、わたしは思っています。
「土と向き合う」と言葉で言うのはたやすいですが、
この厳しいことを実践している作り手が、どれほどいることでしょうか・・・
きのう搬入を終えて 奈良の尾形さんと電話で話したとき、わたしが真っ先にお伝えしたのは
「ありがとう」という言葉です。
「ありがとうございます。とてもよい展覧会を開くことができます」ということです。
よい器たちが届くと、わたしはそれだけで胸が締め付けられる思いがいたします。
今回届いた器たち、めし碗も、皿も、片口も、鉢も、どれもかたちに無理がなく自然です。
力強さと素朴さと、人の手の作り出したあたたかさが、どの器どの器にも、感じられるのです。
展覧会とはなんて幸せなことでしょう。
一人の作り手の、厳しい仕事が、この期間だけに「あらわれる」ライブなのですから。
尾形さんは明日、奈良からいらっしゃいます。わたしの最も信頼する作り手の一人です。
お会いできるのが本当に楽しみです。
どんなに時間があっても足りないくらいに、器の話をしたいと思います。
今日は、器たちを手に包み、初日に訪ねてくださった皆さんとともに話に夢中になり(気がつくとお昼を食べることも忘れていました)、写真を撮るのも忘れていました。
明日は写真で会場の様子を紹介します。
○馬喰町ART+EATで行っている「食べるがまんなか 器と道具展」はいよいよ明日24日が最終日です。
くわしいアクセス → http://www.art-eat.com/
○ 「日本のかたち 美しいめし碗展」いよいよ会期は兵庫で行われる3日間となりました。
12人の作り手の器たちをぜひ多くの方にご覧いただき、手に包んで、お選びいただきたいと思います。
めし碗、湯のみ、皿、鉢・・・ 何気ない日々に溶け込む器たちをぜひご覧ください。
兵庫県豊岡市の旧大森小学校ギャラリーで10月24日〜26日行います。
イタリアンレストラン アルケッチャーノの奥田シェフも来豊されるそうです。
くわしくは、明石のギャラリー風来さんのホームページをご覧ください。