尾形アツシ作陶展
きのうから始まった「尾形アツシ 作陶展」の二日目です。
刷毛目の器、粉引きの器、
めし碗、湯呑、皿、鉢、ぐいのみ。
静かで素朴に器のなかに、使われて育つ器のよさがあります。
どの器を見ていましても、ここに至る道のりの厳しさが伝わります。
昨日も書きましたけれど、一人の作り手の、展覧会というものは、こうあるべきだと思います。
器の種類や、その品数ではないのです。
どれだけの思いにあふれて、どれだけの身体を使った仕事の重なって、
この器たちが、ここに今「ある」のか。
そのことが何よりも大事と、改めて、思います。
あえて書きますが、わたしが見たいのは、作り手が何を信じて器を作ったのか、その結実としての仕事、そういう仕事です。
きのうも書きましたが、
今回の展覧会は、本当によい展覧会になりました。
訪れてくださった皆さんが、時間をかけて器を選んでいかれます。
今日は奈良から尾形さんが在廊し、土の話や釉薬の話を聞く機会に恵まれました。
手取りのよい粉引き湯呑や、刷毛目マグカップ、土味を生かした刷毛目皿などが多くの方に手渡っていきました。
お出かけくださった皆様 ありがとうございました。
会期中、うつわ祥見は無休です。
この機会に、ゆっくりと、どうぞお出かけください。
器たちを手に包んでお選びください。