TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

 ごはんのうつわ展2009 IN 長崎・諫早 オレンジスパイス



あと数分で今日も終わろうとしています。

鎌倉のわたしの家は高台にあり、もともと、人通りも少ないので 夜になるとほとんど何も聞こえる音はありません。

音を出しているのは、ジージーと・・・わたしの使っているパソコンの電子音だけ・・ということがよくあります。


いまは家族も皆休んで、この家で起きているのはわたしだけ・・

猫でもいてくれたら、この膝のうえで 一緒にいられるのに・・とふと思います。

小学一年生のころ、父から誕生日のお祝いにペルシャの血が入った毛が長い白い猫を贈られてから二十代後半までずっと猫と暮らしてきたのです。

ちょうど結婚をしたときに動物アレルギーのある相方のために、泣く泣くわが子(猫)を実家の姉へ養子に出してから、それから猫と暮らしていません。

でもいずれまた猫と暮らしたいなぁ・・とずっと考えているのです。

なぜか今日は猫の話となりました。

なぜでしょうね・・・

器と猫の話だったら一晩だって話ができるのですが・・・


12月に刊行される新しい本の装丁をデザイナーさんから送られてきたのを、いま、見ていました。

ちょっと驚くような装丁かもしれません。

とても良い出来上がりで、印刷所からあがってくるのが楽しみです。

一つひとつ、仕事は進んでいきます。

展覧会も本づくりも、音楽の会も・・・はじめは何かをやりたいとか、作りたいという「思い」だけがあるのです。

「思い」から動いて、言葉にして人に伝えて、それを分かち合い、必要な用意を一緒に進め、そしてあるとき「かたち」にします。

わたしの仕事は、その繰り返しですね。

一人でできることなど何一つとしてなく、常に、その「思い」を共有して一緒に作り上げる方とともに仕事をするのです。

今週14日より始まる長崎・諫早の「オレンジスパイス」で行う「ごはんのうつわ展2009」。

この展覧会についても、やはり、お店と方との出会いが始まりでした。

はじめは もう何年も前に、京都の恵文社で行った「セツローさん展」でお会いしたのがきっかけです。

その一年後でしょうか・・・今度は東京の展覧会会場で たまたま私が在廊して、器をご覧になっている方に声をかけたところお互いに「あれ」ということにり・・・「京都でお会いしましたね・・・」ということになり・・・と。

このオレンジスパイスのHさんは、本当に精力的な方で、自分の足で様々な場所に足を運び、自分の目で よいものを伝えようとされています。

Hさんが東京の展覧会で求めてくださった哲平さんのめし碗は、その後使われている様子を拝見しましたが、その器が見事に育って、まぶしいほどでした。大切に使ってくださっていることが充分に伝わってきて、本当に嬉しく思いました。

今回のオレンジスパイスでの器展も、一人でも多くの方に、器のよさを伝えるために尽くしてくださっています。

うつわ祥見にとっても、長崎での初めての展覧会です。

作り手の皆さんの、ごはんを食べる道具としての器を、ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います。

実際に器を手に包み、選ぶことの楽しさを、伝えられたらこれほど嬉しいことはありません。

お近くの皆さま ぜひこの機会にお出かけになり、器をご覧ください。

14日の初日に わたしも在廊しています。

器の使い方、作家さんのこと、器の手入れの方法、器についてわかるかぎり何でもお答えしたいと思います。

会場で見かけたら、ぜひ声をかけてください。

長崎の皆さんにお会いできるのを楽しみに伺います。

くわしくは、オレンジスパイスのホームページをご覧ください。カフェも併設されていてゆっくりと楽しめるお店です。

深まる秋に、ぜひ、ゆったりとした気持ちでお出かけください。

くわしいアクセスなどはこちらをご覧ください。

http://www.orange-spice.com/

※写真は小野哲平さんのクロス鉄化粧皿を撮影して作ったDM 可愛いでしょう・・・わたしも気に入っています。

長崎近辺の方で、DMご希望の方へお送りします。

DMご希望の方は、下記うつわ祥見のメールアドレスに 件名「DM希望」と書いて ご住所とお名前をお知らせください。

 →web@utsuwa-shoken.com