TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

まいにち、ふつうに。はじめまして、の漆


うつわ祥見の今年最後の展覧会「矢澤寛彰 漆のうつわ展」が初日を迎えました。

お天気に恵まれて明るい陽の光が室内を照らします。

朱や黒の、落ち着いた深い色をした漆のうつわたちが、いつもと違ったうつわ祥見の空間を作り出しています。

ほっとするというのでしょうか・・・

こころが落ち着くのです。

漆っていいですね。



というより、矢澤寛彰さんの作り出す漆の作品たちが、本当に素晴らしいです。

初日に訪れてくださった皆さんも「今まで、これっという漆に出合ったことがありませんでしたが、本当にいいですね」とか「黒も朱も本当に美しいです。仰々しいところがなくてほっとします」と、それぞれの感想をおっしゃっています。

朱と黒色という色は、考えてみると、ありふれている色なんですね。けれど、ちょっとした色あい、そのトーンが難しいのではないかと思います。

お盆や、汁椀などは、「朱」と「黒」を思い浮かべることと思いますが、微妙な色のトーンによって、ずいぶん印象が違うと思います。

品があり、あたたかく、毎日フツウに使えて気持ちがいい漆のうつわには、なかにかお目にかかることはありません。

矢澤さんの漆のうつわ、本当に素敵です。

これまでどんな漆の作品を見ても、「ああ、これだ」と思えるものには、正直出合えなかった方にも、ぜひご覧いただきたいと思います。


「矢澤寛彰 漆のうつわ展」は12月10日まで。

何気なくふつうのもの。手に包むと気持ちがいいもの。
うつわ祥見が初めて伝える漆です。
まいにち、ふつうに。
はじめまして、の漆です。

椀、皿、折敷、お盆など。
日々のなかで
使って気持ちがよい暮らしの道具としての漆を・・・。

3年かけてじっくりと企画した展覧会です。

ぜひご覧ください。