新しい一年に。
新年 明けまして おめでとうございます。
今日はNEARにて、仕事を始めています。
元旦には ふだんうつわ祥見を大事にしてくださる皆さまより
心のこもった年賀状をいただきました。
ひとつ一つの言葉が染みました。 ありがとうございました。
『器、この、名もなきもの』の巻末で、京都の陶芸家 村田森さんとの対談を掲載しています。
村田森さんの仕事への厳しい考え方、取り組み方を感じていただける読み応えのあるやりとりとなっている
と思います。
彼の言葉のなかで わたしが一番こころに残ったのは
「ええ人ぷって描いたんとちゃうんですよ。行き詰って、自分のまわりにあるものが
大事やなと思って描いたのがはじまりなんです・・・」というくだりです。
家で飼っていたアヒルのキー坊を描いた絵付けのカップの写真は、
『器、この、名もなきもの』の巻頭で紹介していますが、
その絵を描くきっかけとなったことに触れた言葉でした。
「ええ人ぶって描いたんとちゃうんです。自分のまわりにあるものが
大事・・・」と言った村田森さんの言葉は
彼のまっすぐさが伝わる言葉でした。いまも 印象に残っています。
人は誰しも嘘をつかずには生きていけませんが、
「正直者の集まった器の仕事」があってもいいでしょう。
仕事とは、そういう「正直さ」から生まれるのではないかと。そう思います。
今年も、鎌倉の小さな場所から器を・・・。
本年もどうぞ宜しくお願いします。
1月の展覧会
○ onari NEAR
1月8日(金)〜1月31日(日) セツローさん展 NEARの椅子展 同時開催
○ うつわ祥見
1月29日(金)〜2月4日(木) 村田森陶展