TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

 村木雄児さんの三島の器展によせて

onari NEARで始まった「村木雄児 三島の器展」

初日は在店できず、今日二日目 NEARからこの文章を書いています。

村木さんの三島がこれだけたくさん揃う展覧会を行うことができましたこと、

本当に嬉しく、

器を伝える仕事を始めて良かったと、こころから喜びを感じます。

三島は、三島手とも言います。

木片で文様をつけ、そこに白化粧土をかけて拭い、木片の跡に化粧土が残り文様となるという器です。



わたしが初めて買い求めて使ったのも、村木雄児さんの三島鉢でした。

この、三島という器は、一見地味ですし、器のことをよく知らないる方にとっては馴染みのない器であるかもしれません。


けれど、一度、この器を使ってみますと、

料理が映える、使い心地がよい、こころが満たされる・・・

器を好きになられたら一客はよい三島を手にいれるべし・・・というのが、わたしの持論です。

粉引き、焼き締め、染付、鉄釉・・・どんな表現の器でも 食卓に一緒にいられる懐の深さが、三島の器のよさです。

めし碗でも、鉢でも、小鉢でも。

村木さんの三島は、現代の作り手のなかで、これほどのよい三島はないと思える、そんな器です。

ぜひご覧になり、手に包んで、「一家に一客」村木さんの三島を手にいれてください。



「村木雄児 三島の器展」


会期 3月19日(金)〜3月31日(水) 時間 12時〜19時 ※26日(金)は18時まで。

会期中の休み 3月25日(木)

一点ものの村木雄児さんの三島の器をご覧いただけます。 

どうぞお出かけください。