TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

 器の同窓会


器の同窓会を開きたいと、ずっと願っていました。

もう何年も前から言っていたんです。


「器の同窓会? いったい何をやるんです?」 と 驚いた顔を見せる方もいれば、

その言葉だけで 「ああ、いいですね」と笑顔を見せてくれる方もいる。

最初にそんな気持ちになったのは、

『うつわ日和。』を書き始めた頃だったかもしれません。2004年の秋頃でしょうか・・・

うつわ祥見を訪ねてくださった女性と、「器を通じてわかりあえた」という瞬間があり、

その方と「器ってどうしてこんなにも人のこころに深く感じるものがあるのでしょう」と話していて

「わたし、いずれは器の同窓会を開きたいのです」と口にしたのが始まりでした。

それから長いこと、器の展覧会を開くたび、

「いつか 器の同窓会を開きますので、そのときにはぜひ・・・」という話を 皆さんにしていたように思います。

 ではどの時期にどのタイミングで、またどこでやるのがふさわしいのか・・・と具体的に考えだしたのが今年になってから。

うつわ祥見の常設の空間「NEAR」の一周年を迎えた後の5月23日に、初めての「器の同窓会」を開くことになりました。




これは以前に本にも書いたことですが、

わたしは自分のギャラリーを営むうえで、「どんなにこころに響いた器であっても、決して自分のものにはしない」というルールを守っています。

展覧会を楽しみにお出かけくださった皆さんへの礼儀だと考えています。

正直、この器が残ったらわたしの手元にもおきたい・・・と思う器ほど 早く早く見初められるわけです。

うつわ祥見がオープンして今年で8年になりますが、

この小さな場所から手渡っていった器たちはどうしているだろうか・・・と。

年々その想いは強くなっています。

初めての「器の同窓会」、ぜひ皆さん 愛する器とともにいらしてください。

器のこと ぜひお聞かせください。

わたしも自分が愛する器の話をさせていただこうと思います。

器との再会が とても楽しみです。



器の同窓会

日時 5月23日(日) 17時30分〜 予約制
場所 なると屋+典座 
   鎌倉市小町1-6-12 寿ビル2階
   
   和やかに食事をいただきながら器のお話をお聞きしたいと思います。
   
   参加費 季節のごはんと飲み物で2000円程度です。
   なると屋+典座のイチカワヨウスケさんにも、参加いただく予定です。 
   
お申込み utsuwa-shoken onari NEAR 
TEL&FAX  0467-81-3504 Email onarinear☆utsuwa-shoken.com
                   ☆を@に変えてお送りください。


きのう、このこと書きますと予告した話題

「ある方との器の議論」ですけれど、

またの機会にいたします。

でも一言だけ・・・

 わたしは 器が、誰にとっても必要なもので、

 高みに座っているものではなく、台所で一番の働き者の、素朴で生き生きと土の力を備えた、美しいものであってほしいと願っています。

 そんな器のことを多くの方に伝えたい、どうしたら伝えられるだろうか・・と そのことだけ考えているんですけれどね・・、

 

 ○ 北の住まい設計社 大阪店で 『器、この、名もなきもの』出版記念「日々を愛する器展」が開催中です。

    小山乃文彦さん、小野哲平さん、村上躍さん、村田森さん、吉岡萬理さんなど の器たちを 

    ぜひお手にとってご覧ください。

    くわしくは、うつわ祥見のホームページをご覧ください。


出展作家
石田誠 尾形アツシ 小野哲平 小山乃文彦 鶴見宗次
村上躍 村木雄児 村田森 横山拓也 吉田直嗣 吉岡萬理 


2010年4月17日(土)〜25日(日) 北の住まい設計社 大阪 大阪府吹田市岸部中3-26-1 tel.06-6192-8777