TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

 テルツォテンポ 

梅雨まっさかりですね。

皆さん、お元気ですか。

サッカーのテレビ観戦で寝不足の方も多いのでしょうか。

わたしはこの週末、展覧会のうち合わせで高知へ行っていました。

降り立った高知の天候は、夜に近づくにつれ、地元の方も「台風やねー」とおっしゃるくらいの暴風雨へ。気分は熱帯地帯への旅でした。

人と植物の共生をテーマにしている「高知県立牧野植物園」は、建物も植物との「共生」していて、開放感にあふれたデッキスペースにいると植物に囲まれた心地のよさを感じます。雨風の強い日も、その味わいはなかなかでありました。

翌日は雨も上がり、朝はホテルから歩いてすぐの「日曜市」へ。

高知の日曜市は何度歩いても楽しいです。

季節の野菜、果物、梅干、魚の干物、高知のおばぁちゃんが作る「田舎寿司」。

地元の方が通う本物の「市」なんですよね。

安いし、美味しいし、安全です。

最初は早川ユミさんに連れて行っていただいて、それから高知へ行くたびに歩きますが、自分のなかでは「これは絶対買って帰りたい」と決めているものがいくつかあり、昨日も無事に求めることができました。(その一つが手作りの「梅エキス」なんですけれど、一軒くらいしか売っていないんですよ・・・、昨日も探してやっと見つけました)

今回の旅では、細野さんのライブなどでもお世話になった佐野くんが営んでいる、音楽とコーヒーと本の店 カフェ「テルツォテンポ」を訪ねました。

テルツォテンポとは不思議な名ですが、サッカーの盛んなイタリアで、あるチームが試合の後、敵も味方もなく、両者をたたえあう「第三の時間」という時間を設けて楽しく過ごす習慣がある、その「第三の時間」を「テルツォテンポ」と言うのだそうです。

「自分にとっての第三の時間ってなんだろうと考えたときに、音楽を楽しむこと、そしてそこに大好きなコーヒーと本があれば・・・」と佐野くんは店の名前の由来をそんなふうに教えてくれたことがありました。

開店してまだ1年だそうですが、ゆるやかな時間が流れる店です。

カフェって「それっぽく」作るのはとても容易いですが、
ほんとうに「心地がよい」空間を作ることは難しいですよね。

大人がいいナーと思える空間ってなかなかないでしょう。

佐野くん夫婦の作るこの空間は心からゆったりとくつろげるお店でした。


テーブルや椅子や、本棚や、本そのものや、ランプ・・
置いてあるものすべてに 「ものがたり」が感じられるのです。

音にも場所にも、風景がちゃんとあるというのでしょうか。

旅びとが心に残るような店を目指したという佐野くんらしい空間でした。

「テルツォテンポ」では音楽ライブや展覧会など、さまざまなイベントが行われてます。

また訪ねてみたいと思います。

高知市桜井町2-5-30
電話 080-6559-2013

セブンディズホテルからも歩けますが、今回はタクシーで行きました。


さて、今日は鎌倉で早川ユミさんの新刊本の打ち合わせです。

鎌倉は次第に晴れて明るくなってきましたが、肌にじんわり湿気を感じます。

西日本は大雨や洪水の警報が出ているようですね。各地で激しい雷雨があるかもしれないとのこと。

こういう日は、鮮やかな色の果物をたくさん食べて 体調を整えたいですね。

今日もお元気で、器とよい一日をお過ごしください。

わたしにとっての第三の時間は、やっぱり、器と、本と、音楽です・・。

皆さんはいかがですか。