TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

 よき相棒と


こんばんわ。

今日は夕方から NEARへ顔を出してきました。

海岸の道を車で走ると、海にはたくさんの人の波・・・

134号線沿いの有名カレー店には信じられないほどの人の行列が・・・


気が付くと、この季節に 海岸線を女性ひとりで車で走っている人は ほとんどいないんですよね。

対向車はカップルか家族連れです。


さて、十年前、わが家の車に名を付けたのはまだ幼かった娘でした。

まわりの友人が乗っているボルボに対して、こぢんまりと小さいので、「コボちゃん」といいます。

鎌倉のくねくねした狭い道は得意なのに、二車線以上の道は走れない・・・。
自嘲気味に「鎌倉限定免許」と呼ぶくらいローカルで頼りない運転手のわたしに「コボちゃん」は紳士的に優しい。

海の134号線か、緑豊かな鎌倉山経由。今日のように、自宅から御成の店まで二十分ほどの道を走るのですが、

車とふたり、蜜に過ごす時間は一日のなかの大きな喜びの時間です。

アメリカのテレビ番組で、車は第二のリビング、その人が現れる場所という台詞がありましたが、

好きな音楽をかけ、あれこれ考えて走る時間はとても心地がよいものです。

御成商店街で、昔は銭湯だったという跡地にできたコインパーキングに停めることが多いのですが、
陽が沈み他の車がほとんどいなくなった駐車場に、
ぽつんと一台、同じ場所で動かず(当たり前です)待っている姿は健気で、ときどき後ろ姿にどきりとします。

姿が見えたところで遠くからキーを押すと、
バックライトが二度光って返事をする。
車がまるで「お疲れさま、遅くなったから、早く帰ろう」と言っているように感じるのです。

車を信頼するというか、車に守ってもらっているというのか・・
そういうふうに、モノに名前をつけて 親しみをこめて暮らすことは、
あまりにベタベタしたものでは気持ち悪いけれど、
モノと自分の信頼関係がある・・ということ自体は望ましいこと、
微笑ましいことなのではないかと思っています。

毎日ごはんを食べる器も、よき相棒です。

よき「友人」と言っていい。

信頼して、愛して、器を使う。

その毎日の繰り返しが 時々とてもせつなく、愛しく思えます。

わたしの大好きな本・『空と樹と』(詩・長田弘、画・日高理恵子)の編集・発行されている「エクリ」さんのサイトに、コラムを書きました。

今日の日記にも少しテーマが似ている「名をつける」という短い文章です。

http://www.e-ecrit.com/column/



それから、西荻窪ののらぼうの明峰牧夫さんに教わって、近日、ツイッターを始めることにしました。

彼は毎日同じ時間につぶやいているらしいので、わたしもそんなふうに ゆっくりとですが、

うつわ祥見、音楽ライブ、制作中の本について その他の展覧会の様子などについて

この日記とは違うリアルタイムな言葉をつぶやいてみます。


では おやすみなささい。