TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

 札幌チョロンで開催「うつわハートフル展」写真で紹介します。

こんばんわ。

今日は昼間一日、高知県立牧野植物園で行う「樹と言葉展」の進行について
仕事をしていました。

言葉の出展者 小説家のいしいしんじさんの書き下ろしのエッセイも届きました。

胸にじーんと響く素敵な文章でした。

夕方、札幌のチョロンの菊地智子さんから 会場の写真が届きました。

「もう懐かしい感じがします」という言葉が添えられていましたが、不思議なものですね・・わたしも拝見して、ほんの数日前なのに、懐かしさを同じように感じるのですから。



色もかたちもそれぞれ魅力的な器たち。
一枚一枚をばらばらで選んでも、食卓の上で
ケンカをせずに一緒にいられます。


谷口晃啓さんの白磁コーヒーポットなど、
一緒に暮らす道具として、
毎日こころが愉しくなるような器たちがそこにいます。


「うつわハートフル展」オリジナルの手ぬぐいです。

かまわぬ製で、しっかりした作りが自慢です。デザイナーのNICOさんのイラストには
小野哲平さんのクロス皿なども描かれています。使い心地もとてもいいのです。


わたしが3年使って惚れ込んで伝えている矢澤寛彰さんの漆椀です。
粉引き、三島、焼き締めなどの素朴なめし碗と相性がよいのです。
「なんでもないもの」の美しさを感じます。ぜひお使いください。


めし碗の「素直さ」というもの、
「うつわハートフル」の主役はやっぱり、
一番身近で一番手に包まれる「めし碗」です。

気持ちがすぅーと優しくなるような穏やかで素朴な、なんでもない「めし碗」がたくさん集っています。




初日のにぎわいを改めて 写真で拝見して、

平日の一番にお出かけくださった皆様に感謝いたします。

ありがとうございます。


うつわハートフル展 札幌 チョロンは 8月15日まで開催しています。

ぜひお出かけになり、一つひとつの器を手にとって ご覧ください。


さて、夕方になって、海岸線を走らせて onari NEARへ。

夏の海は夕方もにぎやかです。
海の家でくつろぐ人たちの日常の喧騒から離れた開放感というのでしょうか、
のんびりした様子が感じられます。

今年の8月は、毎日があっと言う間に過ぎてしまい、
夏本番であることも感じないまま、時間だけが
去ってしまいそうで、ちょっと羨ましい気がいたします。
昔は夕方から歩いて海へ行き、
江ノ島の夕暮れをのんびり見ていたこともあったんですが・・。


最近は、どんなときも、器のことを考えていますね・・・

眠っているときも「この器たちをどう伝えるか・・」なんて夢を見ている。

今日も、夢で、「こういうこともつぶやいたほうがいいんだろうな」なんて・・最近始めた「ツイッター」なるものを夢にまで持ち込んでみたりします。


しかし、夕方 御成通りのNEARへ行き、器たちを手にすると、
すっと、「正気」に戻るというのか、
「ここに、ほんとうのことがある」という、いたってシンプルな気持ちに立ち戻るんですね。

「ここ」というのは、「器そのもの」という意味で。

「モノ」がよければ、それでいい・・・ それだけで「モノ」は伝わっていく・・「どう伝えるのか」なんて余計なことなんじゃないか、そんな余計なものは何一ついらないんだ、という感覚です。

器は決して「情報」に呑まれるものではなく、「モノ」が直接こころに響くものだから。

いま開催中の「白と、影と展」に展示している器たち、たとえば村田森さんの三島や粉引きの器たちには、どんな形容の言葉もいらない。見事な仕事です。まさに、このときにしかあらわれてこない「作り手のいま」なんですね。


時計の針がもう少し進むと、今日も一日が終わります。

明日は午後からイチカワヨウスケくんと打ち合わせ。来年5月刊行予定の新刊の、発売記念イベントについてもこれから日程の調整をします。

では おやすみさない。

まだまだ暑いですが、器とよい一日をお過ごしください。