NEARにて白と影と・・・を感じる。
こんにちは。
時刻は18時をすぎ、御成通りを歩く人は勤めを終えて駅から帰宅する方も増えてきました。
いつもながら、お向かいのくろぬまさんの「花火」の暖簾が風に揺れて よい感じです。
今日は「白と、影と展」に一日在店し、訪れたくださった皆さんとお話ししました。
なかには「ツイッター」の「村田森さんの器に鳥肌・・」の言葉を読んで「行かなくては」と思って
くださった方もいたり・・・日記の「早めにお出かけください」の一行に「行かなくては」と・・というように、
本心でつぶやいたり、書いたりした言葉を受け取って訪ねてくださった方がいらっしゃいました。
嬉しいです。励みになりますね。 ありがとうございます。
わたしはいつも「器でわたしを泣かせてほしい」などという、とんでもないことを
真顔で作り手の方に言うのですが、
今回の「白と、影と展」では、正直、器で泣きました。
村田森さんが今回取り組まれた三島の器です。
静かな器のなかにうごめく何かがある。器はこころで感じるものだとわたしは信じていますが、
作り手が向かっていったものが、器という物言わぬものにあらわれ、そこに手に包むことができる「存在」として立ち現われ、そのことを、つまり作り手が厳しく仕事をした向き合い方を、わたしたちは器から感じることができる、こころで受け取れることができる・・・。そのことを、森さんは今回 改めて器を通じて見せてくれました。
しかも、ちっとも重々しくなく、軽やかに。日々使われる器がこんなにも美しいということが、胸を熱くします。
日本語が多少変ですね。でも、こうして冷静に文章を書けないくらい、興奮しているということで御許しください。
onariNEAR 「白と、影と展」の器を ほんの一部ですが、写真で紹介します。
横山拓也さんの白化粧片口です。
うつわ祥見の展覧会に初参加の伊藤明美さんの粉引き偏壺です。
矢澤寛彰さんの白漆の皿です。さりげない美しさ。素晴らしいです。
横山拓也さんの白化粧台皿。存在が迫ってくるような、そんな器です。
石田誠さんの紅毛手のリム皿。石田さんの紅毛手は確実に進化しています。
今回は皿などのほかに、とっくりなどが泣かせます。
時間がなくて出展者全員の作品の写真を撮れなかったのですが、
このほかにも須藤拓也さんの白磁や白釉、竹花正弘さんの粉引きと白磁、小山乃文彦さんの粉引きのぐいのみやめし碗、鉢、吉田直嗣さんの白磁鉢やめし碗、そして吉岡さんご夫婦の美しい手漉き和紙など、
暑い夏も忘れるほどに美しい白の作品たちに出会えます。
今週14日(土)と15日(日)はパータイム、21時までオープンしています。
ゆっくりと器たちとNEARの時間を過ごしたいと思います。
「白と、影と」を器から感じてください。
ぜひ、お見逃しなく、お出かけください。