TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

  器、旅、本、展覧会。 

皆様 おはようございます。

今日は onariNEARで行われている「矢尾板克則 ノート・ブック展」最終日です。

気が付くと、今月はもうあと10日ばかりとなっていました。

なぜこんなにも時間が経つのが早いのでしょう。

忙しい忙しいと、われ、わが身を思う ・・・などと下手な句が浮かんできます(失礼)。

本当はゆっくりと ここで 手紙を書くように この文章を書きたいと思っています。

日々、あれこれと、「この事を書こう」と「感じたことを綴りたい」と考えていますのに・・。

以前にここで書いた「忙しいことにやっと気が付いた」ということには、複数の方から「読んだ瞬間に笑ってしまった」と言われ、苦笑いでありました。

よく言うのですよね。。スタッフの神田に。

「忙しい、忙しいと、自分の忙しさを告白するようなことは つまらないよね」と。

そう感じているからこそ、まぁ、この10日のプランクのになるのですが・・・。

最近、ツイッターなるものを始めまして、夜中に器の言葉があふれてくるのです。

その言葉たちは、わたしのなかから自然とあふれてきて、どのような着地になるのかも分からずに
いっきに書き留める・・そんな具合なのです。

この感覚は非常に新鮮です。ある一つの出来事や、その日に見聞きしたことに対しての「器の言葉」なのですから。

短いこの140字という言葉で、いったい何が言えるのか。

誰かのもとへ届いているのか、届いていないのか。
夜中に誰も見ていないだろう・・と思って書いたら、すぐに「もっと書いて」という方も現れて 驚きました。有難いことです。


本当はもっと多くの方に伝えたいと願っている一方で、(事実、まだまだごくわずかの方が見てくださっているような状況です)
わたしのなかで、これらの器の言葉が、「器」という何か特別な存在に対して発せられているような、
もしくは、「器」自身がわたしに何かを伝えたがっているような・・・なんとも不思議なことだと思います。

上のような感覚は、非常に新鮮なことです。

まだまだ手探りでありますが、この夜中の「器の言葉」、
わたしにとっても、この先、どんな言葉があふれてくるのか、
「面白がりたい」と思って、しばらく続けてみたいと思います。

今までの器の言葉は、言葉の格納庫のような場所に行くと見られます。

http://twilog.org/shokentomoo

右側にある検索の単語に「器」と入れていただくと、器に対して書かれた言葉が読めます。

お時間、ご興味のある方はご覧ください。

日付ごとに羅列されています。数分のうちに続けてつぶやいていることもあるので、
その日の下から逆に辿って読んでいただくと、意味が通じることもあります。

自分ではまだ まとめて読み返していないのですが、
もしかしたら、常々わたしの発言が「器原理主義」「器の過激派」と、
ユーモアたっぷりに言われる傾向にあることも 頷けるかもしれません。


さて、現在、いくつか同時並行で進めていますが、そのなかでも 
この数年ずっと準備を進めてきました高知・牧野植物園で行われる「樹と言葉展」がいよいよ10月23日に初日を迎えます。



「樹と言葉展」については、牧野植物園のホームページにくわしく掲載されていますので ぜひご覧ください。

http://www.makino.or.jp/

ページ内の「チラシPDF」を開いていただければ、チラシがご覧になれます。

24日には、この展覧会のために、書き下ろしの「樹の言葉」を書いてくださった大貫妙子さんのライブが行われます。

牧野植物園については会期中の2月まで わたしなりの「牧野植物園へのお誘い」というページを作り、ご覧いただきたいと思っています。

高知の旅と絡ませて、「高知」「牧野富太郎博士」「出会った人々」をご紹介したいと思います。


今日は、高知在住の布作家 早川ユミさんの新刊『種まきびとのものつくり』の入稿です。

入稿というのは、印刷所に原稿を渡す日です。デザイナーさんと出版社を訪ねます。

『種まきびとのものつくり』はユミさんの手書きの文章と絵、そして高知在住のカメラマン河上展儀さんの美しい写真が満載です。

B5サイズの本から はみ出してくる「ユミさんの世界」濃厚です。

もう今年度の、どんなに分厚い書籍よりも、内容が濃いのでは・・と思われます(このこと、覚えていてくださいね、わたしの言葉に嘘がないことを実感いただけるものと思います)

生きた言葉で生きるということと、正面から向き合って、身体から湧き出るように書かれ、描かれた一冊です。

この本には、企画・編集の立場で仕事をしてます。

こちらは12月はじめの発売。 これから印刷・製本まで、「本」というかたちになるまでを見守ります。

12月19日には、東京・青山ブックセンターで トークイベントも予定しています。またお知らせします。

今日は蔵前の出版社から そのまま鎌倉へ戻り、夕刻にはonariNEARへ。

矢尾板克則さんのノート・ブック展に最後の時間に在店します。

そして、明日からはしばらく高知へ行ってきます。

高知から帰ってくると、うつわ祥見では「須田二郎 木のうつわ展」が始まります。 10月29日(金)が初日です。

ここのところ、人気が高まっている須田さんの新作展です。

「樹と言葉展」が始まるこの時期に、須田さんの「木」を生かす器たちをご紹介できることも大変嬉しく思います。

須田さんの木の器は、森を守る想いから生まれた手の仕事です。ぜひお出かけになりご覧ください。


須田二郎 木のうつわ展
2010年10月29日(金)〜11月5日(金) 11:00〜17:00 会期中無休です。

ぜひ、ゆっくりと鎌倉へお出かけください。