長崎・諫早オレンジスパイス「うつわハートフル展」
こんばんわ。
本日、日曜日の午後は鎌倉駅そばのonariNEARで過ごしていました。
田谷直子さんの暮らしの器展。 オバマさんの鎌倉入りで、なんとなく騒がしい街の様子でしたが、NEARは当たり前ですが、マイペース。
訪れてくださる皆さんが、とても満足されて器との出会いを喜んでくださっていました。
さて、わたしはおととい金曜日の午後の便で長崎入り。一泊させていただいて、きのう戻ってきました。
11月13日。長崎・諫早のオレンジスパイス「うつわハートフル展」の搬入・初日に在店しました。
オレンジスパイスへ伺うのはこれで3度めです。
スタッフの皆さんが本当にあたたかくて、気持ちのよい方ばかりで
思わず「この場所にまた帰って来られた」とほっとしまうような・・そんなお店です。
「うつわハートフル展」は「器はもっと愛おしい」をテーマに、
今年3月に東京からスタートし、7月に京都、そして8月に札幌と、各地で行って
きました。
それぞれの土地、それぞれの場所で、器が、きちんと手から手へ手渡っていく。
大切なのはやっぱり、そこに「人」がいる、ということなんですね。
搬入の際にも感じましたが、13人の作り手の皆さんの器が並べられた、
展示を終えた会場の「器」の様子を紹介するならば、
器たちが喜んでいるように感じられたのでした。
器が喜んでいるというのは、あくまで比喩的な言い方ですが、
わたしにとって、作り手の皆さんが作られた器たちはわが子のような存在です。
居心地というのは、目に見えない何かが作用すると、信じていますが、
人の心という、数値では測ることができないものが、空間のなかに流れる空気の粒子となって「心地のよさ」をかたちづくるものですね。
ああ、人なんだな・・とつくづくと、今回も思いました。
さて、13日の初日の朝はオープン前の10時から、わたしの話会がありました。
開始の30分前に参加される方が到着されるのは驚きました。
9時30分に店内が賑わっているなんて、本当に考えられないことで、嬉しく思いました。
写真はその朝9時30分の会場です。
聞くと、午前4時に鹿児島から車を走らせて遠路駆けつけてくださった方もいてさらに驚きました。
「本は全部読んでいます」と力強く目をきらきらさせておっしゃるのです。
「鹿児島??」とお店の方と声をあげてしまいました。
一日在店して、お話をさせていただいた皆さんは福岡、熊本など長崎県外からいらしてくださった方が本当に多かったように思います。
遠方よりお出かけいただいた皆さま、本当に有難うございました。
皆さんが「来年も・・」と言ってくださったことも、大変心強く思いました。
さて、会場の様子です。
お店の方にいただいた写真はくわしく明日、エピソードも交えてお伝えしますが、
まずは私のカメラから・・・。
作り手を紹介するパネル。写真入りで丁寧に伝えています。
隣のカフェでごはんを食べながら、ゆっくりと器を見ることができます。カフェ側からうつわ展の様子を見た写真。
一枚一枚、違う表現の器を選んでも・・一緒にいられる小皿たち。
こんなふうに選ぶことができるのも、多くの作り手が参加する展覧会ならではの楽しみです。
うつわハートフル展 は長崎・諫早オレンジスパイスにて、11月23日まで。
ぜひお出かけになり、手に包んで器をご覧ください。
ORANGE SPICE
2010年11月13日(土)〜23日(祝火) 11:00〜21:00
長崎県諌早市栗面町162-4 TEL 0957-22-5151
出展作家
石田誠 尾形アツシ 小野哲平 小山乃文彦 谷口晃啓 田谷直子
鶴見宗次 深田容子 村田森 横山拓也 吉田直嗣 吉岡萬理
巳亦敬一(ガラス)
わたしもできるならば、毎日でも通いたい、器に囲まれて満たされたい。そんな展覧会です。
明日はまたくわしく書きます。
一方、田谷直子さんの「暮らしのうつわ展」。
今日の日曜日も、多くの皆さんにお出かけいただきました。
瑠璃釉、灰釉の器に懐かしさや温かさを感じて、お選びいただいています。
これから寒さを迎えるこの季節に惹かれるというのでしょうか。
また器を選ばれる皆さんの、その様子が、いつもより、ゆったりとしているように感じられるのです。
そのことも、田谷さんの器ならではの事で、少し驚いています。
器から自然とにじみ出てくる「優しさ」なのでしょうね。
人が毎日使う器に、刺々しいものは必要ないのですから、素晴らしいことです。
「暮らしのためのうつわに何が必要なのかと考えるとき、浮かんできたのは、飽きず、
長く一緒にいられること・・・」と今回の田谷さんのDMに書きました。
長く一緒にいられる、丈夫で、そして美しく、おおらかな。
田谷直子さんの暮らしのうつわ展は、11月24日(水)まで行っています。
ぜひお出かけください。