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うつわとともに。祥見知生のブログです。

 遠くまで泳ぐ・・・。

展覧会


こんばんわ。

この日記を書くのは久しぶりです。

今日はクリスマス・イブです。

皆さんはどんな夜をお過ごしでしょうか。

わたしは家族と夕ごはんを食べ、少し時間をおいて、クリスマスケーキを食べました。鎌倉山にあるサン・ルイ島のケーキです。

実はわたしは生クリームというのが苦手です。わが人生においてできるだけクリームを食べずにいたいと思っているようなところがあり、

いつも、家族に気づかれないように、皿の上に、クリームを残して食べる・・・という、なんともケーキ道に反する食者でした。いつも家族に叱られています。

でも、どうしたことでしょうかね。

今夜はたっぷりの生クリームをちゃんと残さずに食べました。

サンタさんが微笑んでいるような可愛らしい飾りも、微笑ましく見ながら、
クリームを残さずに家族の誰よりも早く平らげました。

たかが生クリームですが、これまでずっと避けてきた食べ物のひとつでしたから、自分でも少し驚いている、そんな時間の、ほやほやな気持ちのままに、この文章を書き出したのです。

しつこいようですが、生クリームを残さず食べた自分に、訪れた気持の変化は、なんと言いましょうか、

きっと、「覚悟」のようなものですね。

覚悟?

また、ショウケンさん、変なことを言ってる・・・と思われるでしょうか。


* * * * * * * *


今年2010年は、わたしにとって、実によく働いた一年でした。

毎月の展覧会と、本の編集と、鎌倉を離れての器の展覧会、そして県立の植物園での展覧会、音楽ライブも企画しました。

付き合ってくださり、見守ってくださった皆さまに 心より感謝をいたします。

最近は「ショウケンさんの仕事は意味がわからない」と褒めて(?)くださる方もいらして、わたし自身も「傍から見ていてもそうだろうなぁ、わかりにくいだろうなぁ」と納得する始末。

しかしながら、わたしにとっては、すべてが必然で、同じところから発生したものがすべての仕事の出発点となっているのです。

随分あとになって、「ああ、この人のやりたかったことはこういうことか」と感じてくだされば・・と思ったりしています。

そして、ここで「覚悟」という言葉なのですが、

何を「覚悟」と呼ぶかといいますと、これも一見わかりにくいのですが、
これまで以上に、淡々と仕事を続けていきますよ、それも、もっと明確に・・という「覚悟」なのです。

少し前ですが、ある方が「ショウケンさんは遠泳をしているように見えますね。多少の波をかぶっても、気にせずに泳いでいく」というメールをくださったことがありました。

その表現がとても新鮮で、なんだか嬉しく思いました。

じわじわと、その「遠泳」という言葉が、しっくりくるのを感じてきたのです。

遠泳・・・。

そうなのかもしれません。

遠くまで泳ぐ。

多少の波をかぶっても平気な顔で。

きのう、2011年の展覧会スケジュールをお知らせしました。

一年間のスケジュールを印刷した葉書ももうそろそろ完成し、新年早々に皆さんの手元へお届けできるかと思います。

そのスケジュールを見ていまして、わたしは、わくわくする気持とともに、とても静かな熱を感じています。

すぐに燃え上がり、消滅してしまう「熱」ではなく、持続して熱を持ち続ける「芯」のしっかりとした熱です。

多少の雨風にも消えることもなく、しっかりと、燃え続ける「熱」です。

そして、何よりも、人と人が結びついて、またさらに 清らかな魂が燃え続けていく「熱」でもあります。

遠くまで泳ぎながら、ともに喜び、信じあえる人と出会う、そんな泳ぎをこれからも続けていこうと思います。

少し先のことですが、2012年、再来年は、うつわ祥見の10周年にあたる記念の年です。

来年のスケジュールをきちんと仕事をしながら、この節目の年に向かっていく「覚悟」でもあります。

まだまだ伝えたいことがあります。

もっと多くの方に、器を感じていただきたい、と願っています。

まだ力不足を感じています。肌でそれを感じて、ひとり無力感にとらわれることがあります。

けれども、長く遠くへ泳ぎ続けることで、出来なかったことが、伝えられなかったことが、出来たり伝えられるようになると信じています。

どうか、変わらずに、うつわ祥見を見守ってくださいますように、お願いいたします。

生クリームをすべて食べたのは、実は美味しかったからなので、本当は大げさなことでもなんでもないのですが、

自分のなかに確実に何かが変化しているなぁ・・というタイミングでしたので、こんなふうに書き留めてみました。

2011年の展覧会は、どの展覧会も、鎌倉の小さな場所が、器というもののが生まれる場所として、非常にエキサイティングな場(スペース)となるような予感がしています。

それは、厳しく、確かな仕事の現れる「場」として。このときにしか現れない、生まれてこない、「器」というものの宿命が、瑞々しく結実するような、そこに集う人々だけが、証言者となるような、そんな場です。

展覧会を通じて、生まれた器たちが多くの方に愛されていくことを、願っています。

年の瀬にかけて、何かとお忙しいと思います。

でもそんな忙しさのなかでも、器のこと、展覧会のこと、気にかけてくだされば とても嬉しいです。

毎日が器とともに朗らかに過ぎていきますように。

2010年もあと もう ひと頑張りです。

健やかに、よい一年の締めくくりができますように。

鎌倉駅そばの常設の空間 onariNEARは 年内28日まで営業しています。

矢澤寛彰さんの漆のうつわ展を行っています。

新しい年から使っていただく漆の椀やお盆などがお勧めです。心が清らかに素直に感じられるような作品たちです。

深田容子さんの土鍋もご覧いただけます。大小さまざまな大きさ揃っています。お鍋をお探しの方へお勧めします。

どうぞお出かけください。

年明けは、1月6日より 吉岡萬理さんの展覧会が始まります。

くわしくはホームページをご覧ください。