TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

シーサー君の笑顔・・

みなさま

こんばんは。

萬理さんロスの祥見知生です。

 

一年の最初の展覧会は吉岡萬理展。

奈良で作陶されている吉岡萬理さんは、ちまたでは、フウテンのばんりさんとの異名もある(ご自分でそう言ってみたいです)旅する陶芸家です。

御自分の車で西へ東へ。

個展のたびに器とともにギャラリーの街へめざし運転し、自ら搬入し、そして初日、疲れを見せず笑顔で皆さんを迎えいれる方なのです。

今回は1月9日土曜日に初日を迎え、夜はうつわ祥見の新年会に、続いて翌日翌々日、連休の三日間、ずっとギャラリーに出てくださいました。素晴らしい。

そして昨日の夕刻、とても爽やかな笑顔を残し、奈良へ帰って行かれました。

 

寂しい。

 

いまの心境を一言で言いますと、この言葉につきます。

 

愉しい時間はすぐに過ぎてしまいます。

 

大切なことは目に見えないけれど、大事なことは心に深く刻まれるものですね。

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滞在の期間、吉岡萬理さんの作品や、人間の大きさに学ぶことが多かったです。

沸き上がる思いから作られる作品は、誰にもマネのできない、本当の意味のオリジナルであり、これこそが芸術の力だと感じられる瞬間が多々ありました。そういう力のある作家の作品を伝えられることは、ギャラリーとして最大の喜びです。

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「うつわを使うたびにあなたを思い出す」

たまたま通られて色絵の器を求められた方が、萬理さんにおっしゃった言葉です。きっと、同じように感じられる方がたくさんいらっしゃることでしょう。

 

めっぽう明るく、人を励ます仕事を、吉岡萬理という陶芸家は仕事にされています。

使われてこそ、器であること。

そしてそこに、何人も攻めずに包むユーモアと笑顔があること。

 

根底に深い思いがあるからこそ、そこから放つ光が淀むことなく澄み切り、周囲を明るく照らすのですね。光は届くのですね。

 

器は人。器は心で感じること。

作り手はそこにいつもいてくれるのだと思います。

(シーサー君は実は萬理さん自身なのですね)

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うつわ祥見の新年会に出席してくださった皆様、遠方よりお出かけ頂いた皆様に改めて感謝をいたします。今年の抱負に、淡々と日々を過ごしたいと皆様が同じように言葉にされていました。

 

器と一日、そして器と一年、ですね。

 

私もこの、日々というもののかけがえのなさに

感謝して、器を信じていこうと思います。

 

吉岡萬理展は1月18日月曜日まで開催しています。

ぜひ、たくさんの萬理さん(シーサー君を含む作品たち)に会いにいらしてください。

きっと、心が軽やかになりますから。

 心よりお待ちしています。