読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

うつわとともに。祥見知生のブログです。

ふと目が合えば 話しかけてくれる・・

f:id:shoken:20170119165251j:plain

 

こんにちは。

文章の出だしは、「もう気がつくと・・」というのが多いのです。

でも、いつも、これは本音のことばです。

つい先日おせちを食べて初詣に行ったと思っていたのに、

もう1月も半ばを過ぎて、月の終わりが間近に迫ってくるのを感じています。

onariNEARでは吉岡萬理さんの個展が終わり、

常設展示が始まりました。

 

奈良で作陶されている吉岡萬理さんの個展は毎年1月に開催しています。

今年の展覧会では、壁掛けの色絵皿を100点以上作ってくださいました。

手描きですから、絵柄は同じものは一つとしてありません。

訪れたみなさんは、一枚一枚手に取り、楽しんで選ばれていかれました。

お出かけ頂いた皆様、ありがとうございました。

今年は干支にちなんで鳥の絵が多かったのですが、カラフルな色絵の鳥達がそれぞれ自由に伸びやかに皿の上で活躍しているさまを見て、ああ自由だ、と心底思いました。

 

面白くて、人情味があり、優しい。

吉岡萬理さんの作品には、愛情が満ちているのです。

 

自由とは、突き抜けているものと思いますが、

その根源にあるものとは、愛情なんですね、やっぱり。

 

f:id:shoken:20170107115612j:plain

 

萬理さんの色絵皿は、ふと目が合えば、やあ、元気? と話しかけてくれる。

落ち込むことがあっても、まあいいかと思える。

いろいろあって、それもいいものだよね、と。

肩を落としてしょげかけるような夜もやり過ごせそうに思える。

健やかに日々を過ごせそうです。

 

f:id:shoken:20170119164544j:plain

WEBSHOPでは欠品となっていた吉岡萬理さんのうつわをご覧いただけます。

どうぞゆっくりご覧ください。贈り物にも喜ばれています。

  

さて、京都の恵文社一乗寺店では『うつわを愛する』出版記念展示が始まりました。

本とうつわの展示は、昨年12月の代官山蔦屋書店に続いてのことです。

今回は、小野哲平さん、荒川真吾さん、吉田崇昭さん、矢尾板克則さん、吉田直嗣さん、安永正臣さん、尾形アツシさんのうつわを中心にご紹介しています。

 

 

f:id:shoken:20170117102615j:plain

 

作ることは、深い思想の上にある。

優れたうつわは、そのことを感じさせてくれます。

耳で聞くことはできないけれど、

心で感じることはできる。

ものを見ることや触れることは、

心の中にある言葉を聴くことだと思います。

それには、少し、ゆったりとした時間が必要ですね。

静かな樹林を散策するような何かに深く包まれる時間です。

 

詩集と写真集、哲学的とも言える漫画本、映画本・・・

私の好きな恵文社は健在でした。

それこそ、ふと目が合えば話しかけてくれる本がいっぱい。

名のない風景に出会ったような、でも確実にそれを美しいと感じる人がいてくれるような、親密さや包容、そうしたゆっくりとした空気が店内に流れています。

 

好きな場所で好きな器を伝えたい。

派手な宣伝もないけれど、確実にそこに何かを残していけるような・・。

 

そういう、旅のような(とでもいうのでしょうか・・)

うつわの展覧会をこれからも続けていきたいと思います。

 

2017年もうつわとともに。

毎日手にしたり、口に触れたり、目にしたり・・・

愛するうつわとともに勇敢に行きたいものですね。

どうぞよろしくお願い致します。