うつわとともに。祥見知生のブログです。

ごはんの時間に


7月も終わりに近づいてきましたね。

鎌倉は早朝に細かな雨が降り続き、車のワイパーをくいくいと忙しく動かさないと前が見えないような降り方をしていましたが、(めずらしく早朝に車に乗りました) 休日の朝食をゆっくり食べるような時刻になって、雨も上がり、だんだんと晴れ間が見えていきました。

それにしても、今年は梅雨明けが遅いようですね。

午前中は、いくつかの制作予定のDMのプランと、来年の器展の企画について思いつくままにノートに書きまとめる作業をしました。

日曜日の楽しみは、家族と一緒に食べるごはんの時間です。三方の窓を開けた部屋で、家人と向き合って昼ごはん(胡だれ冷やし中華。焼き豚と胡瓜だけのシンプルなもの)を食べていると、鳥のさえずりが高らかに響きました。

鎌倉には野鳥の数が多く、わたしも夫も、ヒヨドリや尾長鳥、鶯くらいしか名前を知らないのですが、鳥たちの「きれいな声」を聴かせてもらうと、日々感動して、「晴れてくると虫たちも歩きまわって、鳥も忙しく嬉しくしているのだろうな・・・」などと思うわけです。

今日の午後、近くで囀っていた鳥の声は雨上がりの空気に美しく響きました。

そういう午後の時間、もう何もいらない・・・と思います。

家族というものは、そういう何気ない時間を「分かち合う」ものですね。

どうということのない日常の一こま一こまを、ただ、ともに過ごすこと。どこか特別なところに出かけなくても、家庭の中に転がっている「時間」の中にあるものが、だんだん愛しくなってきます。

わたしは三人姉妹の末っ子で、家族の中でも特に甘やかされて育ったほうだと思います。

家族揃って「涙もろくて」、どちらかというと「世話焼き」で、寅さんの映画に出てくる家族のように、ああでもないこうでもないと、いつも皆でにぎやかにしている。トランプをしたり、ドライブをしたり、いつも一緒にいて仲がよい家族の中で育ちました。

北海道ですからね。通勤時間というほどのこともなく、父も母も夕方5時半には家に帰ってきて、午後6時には皆揃って夕ご飯を食べるのです。

ちょうどこの時間には毎日テレビでアニメ『巨人の星』をえんえんと再放送を繰り返していて、前に何度も見ているのに、同じところで家族の誰もが泣くので、いかにお互いの顔を見ずにティッシュの箱を自分のところに引き寄せるのか・・・時々、父や母、姉とティッシュを取る手がぶつかったりして、一枚余計にティッシュペーパーを取って、相手に投げてあげることも、いつものことで。

とにかく、毎日のように、夕ご飯の『巨人の星』のエンディングでは、あちこちで鼻をすする音がするのです。平和といえば平和です。

今は一年に一度か二度しか会えない家族ですが、会うと、それぞれ皆が歳をとっただけで、そういう「涙もろい」ところも愉快に「トランプ」することも、わいわいご飯を一緒に食べることも何も変わることはありません。

そういう「家族」の存在が、今もわたしを支えていてくれる。そういう家で、毎日家族で顔を合わせてご飯を食べることを当たり前に育ったことが、今のわたしを作ったのだと最近特に思います。

現在はわたし自身が妻となり母となった新しい家族とともに、この鎌倉で、梅雨の晴れ間の午後に、そんなことを思っていました。

辛いこともある、悲しいこともある、そんなことは当たり前で、人は誰しも様々な問題を抱えて生きている。

けれど、最後にたどり着くのは「家族」、そんなふうに思います。

そう考えると、家族のテーブルに一番あってほしいものは、一緒にいられる心の底からの「安心」なのかもしれません。


ただいま、北海度の北の住まい設計社で、うつわ祥見が器をセレクトした「日々の器を伝える テーブルにあるもの。展」が行われています。

 2007年7月14日(土)〜7月29日(日)

 10時〜18時。会期中は無休です。

 くわしくは、北の住まい設計社のホームページをご覧ください。

  http://www.kitanosumaisekkeisha.com/



うつわ祥見は9月までお休みです。次回OPENDAYは、9月6日〜9月10日です。

くわしくはうつわ祥見のホームページをご覧ください。  

http://utsuwa-shoken.com


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『DVDブックうつわびと小野哲平』オフィシャルページ http://dvd-teppei.com

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