TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

高知から帰りました

高知県立牧野植物園での「土から生まれるもの」イベントを終えて、鎌倉に帰ってきました。

小野哲平さんの薪窯焼成の器展を行った和室では、木目のシンプルな板テーブルの脚を折り、低い位置で器を並べました。

畳の部屋で、膝をついて座り、器をゆっくりと時間をかけて見てほしい。

そんな思いで展示を考えた今回の器展。実際に訪れてくださった皆さんが、じっくりと丁寧に器を見てくださったことが何よりも嬉しいことでした。

映像ホールで行われたハナレグミライブには、ハーモニカの曽我大穂君や、原田郁子ちゃん(クラムボン)が応援に駆けつけてくれて大盛り上がり。リラックスした雰囲気の中でライブが行われました。

途中、「DVDブック」のオフィシャルサイトで紹介している映像を見ながら永積君がギターを弾くというシーンもありました。
この映像+音楽という組み合わせが素晴らしかったです。2回以上もアンコールがあり、会場は熱気そのものでした。


夜になっての打ち上げの席で、スタッフのえっちゃんが永積君と嬉しそうに話しているのを見ていて、わたしもとても嬉しくなりました。 よかったね、えっちゃん。


翌日のディジュリドゥのKNOBさんのコンサートも大入り満員となり、終演後お帰りになる皆さんの満足された顔が印象的でした。


音楽と器という組み合わせのイベントの最中、
不思議なことに、わたしはとても冷静で、達成感があるということでなく、すべてにおいて淡々としていたのが我ながら面白かったです。
ここからまた新しい何かがはじまる予感というのでしょうか。このイベントは「はじまり」なのだという気持ちが、その冷静さを生んでいたのかもしれません。このあたりは、次の仕事を見守っていただければ、と思います。

また、わたし自身は、21日の午後に行われた「特別編」の上映会の後、早川ユミさんとお話会をしました。

ユミさんは、最近東京で行われた展覧会のために家を離れていたけれど、帰ってからすぐに畑仕事をして感じられた「土」との関わりや、「種」としての自分、人間が土とともにいること・・・そんな話をされました。ユミさんとのお話会はこれで3回目ですが、一番リラックスしてよい話ができたように思います。

このイベントのために、栃木や横浜からなどの遠方からお出かけいただいた方とも直接お話することができました。

「土から生まれるもの」へご参加いただいた皆様 本当にどうもありがとうございました。 高知で協力してくださったお店の皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。

「土から生まれるもの」はずっとつながっていくテーマです。


次回は来年1月お正月明けに高知入りする予定です。また、どこかで皆さんとお会いしたいと思います。


 
うつわ祥見の次回企画展は、「鶴見宗次 手びねりの器展」です。

2007年10月26日〜11月3日まで。時間11時〜17時。会期中無休です。