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うつわとともに。祥見知生のブログです。

 小屋展そして冬仕度のテーブル展

鎌倉のはずれにある一軒家で器を伝える仕事を始めて5年が経ち6年目となった今年、2007年最後の展覧会が始まっています。

電車を乗り継ぎ、そして駅からの坂道を歩いて来てくださる皆さんに支えられていることに、改めて感謝したいと思います。

「冬仕度のテーブル展」も、一年待っていました、とおっしゃる方、『うつわ日和。』や『やさしい野菜やさしい器』『セツローさん』などの本を読んで訪ねてくださる方、今回もさまざまな出会いがあり、嬉しく思います。ありがとうございます。

先週の月曜日は、大阪へ行っていました。

梅田のitohen、枚方の星が丘ソーイングテーブルで同時開催の「矢尾板克則小屋展」の搬入、初日を迎えるためです。

搬入の日、ソーイングテーブル。
先に新潟から着いていた矢尾板さんの搬入を見守って、開け放たれた窓から時々入り込む冬の風が店内を通り抜ける様子や、陶作品の「小屋」が壁や棚に飾られている様子を見ていて、「映像」を撮りたくなってしまいました。

ソーイングテーブルは、ご存知な方も多いでしょう。

来年60周年を迎える「星が丘洋裁学校」の敷地内にある小さなカフェです。(右上の写真)

建物自体が「小屋」なので、今回の小屋展は「小屋のなかの小屋展」というのでしょうか。

壁にも窓にも、扉にも、積み重ねられた時間が刻まれています。その空間は、なんと表現していいのでしょう・・・何か言葉に軽く言い当てることのできない空気感があるのです。それは、星が丘洋裁学校の歴史の重みそのものなんでしょうね。

矢尾板さんの「小屋」の搬入の間、わたしは持参したカメラのシヤッターを押し続けていました。それは、この「小屋展」の「始まり」を記録するためのようでいて、それだけでは決してなく、何か大きなものがたりの一部に立ち会っているような感覚でした。
わたしは小屋というものに、おそらく、かけがえのない「時間」を見ているのだろう・・と思うのですが、その「時間」が粒子の粗いフィルムに写されていくような感覚・・・「今」というものが「過去」になり、またこの瞬間に「今」が「過去」になっていく・・・・「今」が一瞬一瞬その場に影を残していくように「時間」の余韻が姿を残して積み重なっていく感覚・・・とでもいうのでしょうか。

こうした感覚はとても個人的なものですから、訪れた皆さんが自由に感じ、作品から何を思うのか、 今回の「小屋展」にどんなふうに感じてくださるだろうか、と思います。




itohenの初日、矢尾板さんと一緒に一日itohenに在廊しました。


平日始まりということもあり、あまり多くの皆さんとお話することはできませんでしたが、ブックカフェ空間の居心地のよい椅子に座り、気に入った本をゆっくり読むことができました。

itohen きちんと伝えたいことがあり、それを受け取る人たちが集う気持ちのよい空間です。スタッフの皆様の人柄がにじみ出ているのでしょう。近くにあったら毎日通ってしまうかもしれません。

小屋展は展覧会日程が長いので、どうぞみなさま、この機会に大阪の二つのギャラリーをぜひめぐってみてください。

○矢尾板克則小屋展

2007年12月5日〜12月23日

くわしくは、itohen のホームページをご覧ください。

http://www.skky.info/


かわって、鎌倉・うつわ祥見では、12月8日より「冬仕度のテーブル展」が始まりました。2年ぶりとなる深田容子さん(陶)と須田二郎さん(木工)と、今回初めての出展となる平岡あゆみさん(布)の作品による展覧会です。


深田さんのお鍋に人気は根強く、初日も大賑わいになりました。

お鍋以外では耐熱皿や、やさしい色合いの器たちが並んでいます。

9日には、スタイリストの駒井京子さん特製のスープを、皆様にお出ししました。

とても丁寧にやさしい味で、こころも体もゆっくりと満たされているようでした。

こちらは、12月15日(土曜日)まで。くわしくはHPをご覧ください。

ワークショップ「はこをつくる」12月16日 18日。

うつわ祥見ホームページ

http://utsuwa-shoken.com