TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

硝子の器展が始まります


巳亦敬一さんの硝子の器展の準備の一日でした。

うつわ祥見ではオープン以来、巳亦さんの硝子の器展を毎年この時期に行っています。

唯一お付き合いのあるガラスの作り手の方です。

巳亦さんは、北海道でもっとも歴史の古いガラス工房の三代目。工房を守りながら、ご自身の作家活動を行っています。

わたしは北海道の生まれです。あとで知ったことでありますが、わたしの祖父の代に、巳亦さんの工房のガラスの器を、よく求めていたらしい。

巳亦さんのお祖父さんの器ということになります。
展覧会をお願いするようになってずいぶん時間が経ってから、そのことがわかったのでずが、当時引き出物や記念品に注文していたというのですから驚きました。
よくよくご縁があるものです。

ガラスは通常、涼しげで夏を使われる器というイメージがありますが、巳亦さんのつくるガラスは、季節を問わず毎日使えるあたたかなガラスです。

大正ロマンをイメージさせる深い色。

染付けや白磁などのほかにも、粉引きや南蛮焼締のような素朴な和の器ととても相性がいいのです。

夏だけではなく、一年中、使えるあたたかなガラスの器、わたしは、和の硝子と呼んでいます。


こうした素材の違う器が食卓にあると、テーブルにリズムが生まれ、毎日の食事が大変楽しいものになります。

何か堅苦しく感じている器の使い方も、もっと自由でいいんだ、という気持ちになるのです。

昨年DMにも紹介した「醤油さし」が今年も届いています。

作品にはものによって数が限られているものがありますので ぜひお早めにお出かけください。



巳亦敬一 硝子の器展

2008年6月26日(木)〜7月4日(金)

11:00から17:00 会期中無休

あたたかさが手から伝わる硝子の器。

札幌で硝子の器づくりをされる巳亦さんの器には、

不思議な魅力があります。

まいにち、手に包む、日々の硝子。

小鉢、グラス、皿・・・。

心地よさとうれしさを連れてくる硝子の器たちを

どうぞ、ご覧ください。