うつわとともに。祥見知生のブログです。

高知の旅


高知の旅を終えて 帰ってきました。

濃ーい日々でありました。

少し日記風に書きますと、

24日金曜日 11時半に羽田空港第一ターミナルで、スタッフのえっちゃんと待ち合わせ。(最近えっちゃんと、ここの4番時計の下に待ち合わせることが多いのです。西日本へのフライトが多いから・・・でしょうね)

12時発の飛行機で高知へ。 

去年の高知行きの飛行機が、天候のために、揺れに揺れ、乗り物酔いのあるえっちゃんはみるみるうちに顔面蒼白・・・人間の顔って、本当に青く白くなることを目撃してしまったのです・・・・なので、今回も心配していましたが、なんとかセーフでありました。

13時半 高知龍馬空港に着陸。

そのまま、タクシーで高知県立牧野植物園へ。

職員の皆さんとご挨拶。 「2ヶ月ぶりですねぇ。早いですねぇ」

何が2ヶ月かいうと、細野晴臣さんの夜の植物園のライブからで、皆さん「早いですねぇ」と口々におっしゃいます。

そうなのですよね、なんだか、つい昨日のことにようなのですが、季節は真夏から初秋へ。

さっそく、牧野富太郎記念館本館 和室で器展の準備。

低いテーブルに、器を一つひとつ、丁寧に並べました。

準備を終えて、その日は、早川ユミさんと一緒に、夜まで、ユミさんの初めてのエッセイ集「種まきノート」の初校ゲラ 文字校正の仕事。わいわいと行いました。

そして、二日目。

朝早くに起床して、ユミさんの案内で、土曜日のみ高知港で行われている「オーガニックマーケット」へ。

おいしいもの、安全なもの、きれいなもの。

その品揃えに、喜びまわり、素朴な「お弁当」を買って空の下で食べました。テーブルで食べていると、何気なくパラソルをつけてくださる。あたたかい方が多いのです、高知の皆さんは。おみやげに「梅酢」を買い、ユミさんの車で牧野植物園へ。

10時の開場から、たくさんの皆さんが訪れてくださる。

器を一つひとつ、手に包み、大事に選んでくださる姿が嬉しいのです。できるだけ多くの方とお話をしたいと、わたしも畳に座り、器を手に取り、話をさせていただきました。

和室で膝をついて座り、器を低い位置で、手のなかで見ていただく。わたしの理想とする展覧会のあり方です。

夕方になって、のらぼうの牧夫さんが到着。

明日の料理教室の、下ごしらえを進められる。

ユミさんとわたしも「せっかくだから参加しようよ」ということになり、新たな楽しみが増えました。

そして翌日は、朝から雨でしたが、器展の会場は初日以上の賑わいとなりました。

午後には、松山から、石田誠さん(ジャージー姿が決まっています!)が駆けつけてくれました。

哲平さんと誠さん、こうして出展の作家が来てくださると、何か言葉に表しがたい幸福を感じます。作り手と、使う方が出会う場の充足した空気が増すということ、わたし自身の気持ちが高揚することを知りました。展覧会を開く大きな喜びを、しみじみ感じます。

「ああ、次回は、作り手の皆さんが全員集う展覧会にしたい」と、強く思います。

今回の牧野植物園は、「まきので食べるを考える」という大きなイベントのなかで、ごはんのうつわ展を共催させていただきました。

敬愛する牧野博士のそばで、愛する器たちを伝えられること、なんて幸せなことだろうと思います。

音楽のひと、食のひと、道具を伝えるひと、畑で野菜をつくるひと、「植物を愛することを伝える」植物園という空間で、思いが集い、それぞれが自分の信じていることを飾らずに伝え合う。

おいしくて、楽しくて、うれしい。

こうして書くと、どれもやさしい言葉ですが、どれもいまや東京では嘘っぽく、難しく、本質のことばです。

「たべるを考える」の会場でお会いした皆さんは、実にいい顔をしていました。


最後の夜は、谷相の哲平さん宅へ。

のらぼうの牧夫さん、えっちゃんと、皆でごはんをごちそうになりました。


*

写真は翌朝の朝ごはんの風景。

ユミさんのおにぎり、お味噌汁は、本当にこころが温まります。


ごはんのうつわ展を楽しみに足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。



高知での「ごはんのうつわ展」は、引き続き、市内の花と器SUMIで行っています。

どうぞお出かけください。

初日の27日に、飛行機に乗るまでの短い時間でしたが、在廊しました。

朝からお出かけくださった方がたくさんいらして、「牧野へは行けなかったので、SUMIさんを楽しみにきました」という男性の方や、初めて土ものの器を使ってみたいと訪れてくださった方など、お話することができました。

空港へ向かう途中で、市内のアジア料理の「ワルン」へ。

ユミさんとえっちゃんと、おいしいごはんを食べました。

高知から帰ってくると、鎌倉の色彩が淡く感じられます。目が慣れるまでは、よけい色合いや奥行きが感じられないのです。それほど、高知の光が強いのでしょう。そして、人々が「ちゃんと生きている」ことが、強烈に愛しく感じられるのではないかと思います。

高知、素敵です。

そんな高知での「ごはんのうつわ展」は、11月7日まで。

ぜひぜひ、お出かけください。


10月27日(月)〜11月7日(金) 花と器SUMI

11月3日(月)〜11月15日(土) 東京・馬喰町ART+EAT

11月8日(土)〜11月15日(土) 輪島・うつわわいち




○『日々の器』(河出書房新社 11月発売)出版記念展が、京都と東京で行われます。

くわしくは、うつわ祥見のホームページをご覧ください。

○次回、うつわ祥見の展覧会は、「吉岡萬理 陶展」です。 奈良から、萬理さんがいらっしゃいます。

○大阪のItohenで吉岡萬理+祥見の「カルロス君展」が行なわれます。くわしくは、itohenのホームページをご覧ください。

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