TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

展覧会の案内葉書を発送しました


毎日寒いですね。

高知の哲平さんから、今朝「雪です」とメールがきていました。

棚田の雪景色 きっと美しいのでしょうね。

しばらく高知へも行っていないので、そろそろお訪ねしたい・・と思っています。


今年最初の展覧会 村田森展の案内葉書と、年間スケジュールを記した2枚の葉書を、封書に入れて発送しました。

うつわ祥見の案内葉書を、大事にしてくださる方のお話をお聞きすることがあります。

とても嬉しく思います。

葉書は情報があればいい、という考えもあるでしょうが、それではつまらない。

一枚の葉書に、とても時間をかけて作ります。

そうは言っても、葉書の制作の工程は、とてもシンプルなものです。

器の写真をわたし自身が撮影し、そして、言葉を書きます。

写真と言葉。

呼吸を整えるように、その世界をイメージします。

なかでも、器の撮影は、相手(器)との真剣なやりとり の中で生まれてくる共同作業といってもいい、と思います。

中途半端な気持ちではできない仕事です。

真剣勝負、と言ってもいいかもしれません。

愛情をこめて、器を、撮るのです。

器から感じられるものを受け取め、呼応するように。

レフ板もあてず、ライトも、三脚も使わずに、わたしは器の写真を撮ります。

以前、器を撮影しているときに立ち会った人が、「器が恋人みたいですね」と言われたことがあります。

でもそうかもしれませんね。こんなに熱心に器の写真を撮る人はあまりいないかもしれません(笑)

いずれにしても、よい器と心から向き合って、その姿を映し出す、『器の写真を撮る』という仕事を大切にしたい思っています。

デザインについては、作りすぎていないか、かっこつけていないか、華美ではないか、その器にとってふさわしいか、わたしのなかで、さまざまなハードルを設けて、その一つ一つに、「答え」を出していきます。

作り手の「いま」を伝える展覧会を『伝える』葉書に
作り手の思いや、わたしの思いを、小さな紙に託して「形」にします。
デザインは鎌倉在住のデザイナーNICOさんにお願いしています。

年間スケジュールの葉書には、石田誠さんの小さな壺二点の写真に、短い言葉を書きました。

笑ったり、
泣いたり、
空を見上げたり。
ほがらかな日々、
器とともに。

これらの葉書が、皆さんの手に届いて 何かを感じてくださったらと思います。




うつわ祥見の2009年 最初の展覧会は、

村田森陶展です。

会期 2009年1月23日(金)〜1月30日(木)まで。

1月24日 京都から 村田森さんが在廊します。

どうぞお出かけください。