本気です、の一言を。
こんばんわ。
ここのところ毎日更新しています。
「夏の挨拶」の葉書、届いていますか?
夕暮れの風景、いいでしょう・・・
今日は鎌倉・うつわ祥見で(つまり自宅で)、次回展覧会のリーフレットの最終確認、
いただいたお手紙へのお返事、そして夕方からの陽のかげりを待って、次の本の器の撮影を行いました。
気がつくと、もう夜21時をまわりました。
夜ごはんのメニューなんて書いたことはなかったですね。
ゴーヤーとにら、もやしのおろし大根ソースの炒め物。
オクラのお味噌汁
函館のイカのお刺身
オクラとナガイモ、納豆のまぜまぜ。
といったところです。我が家はとにかく野菜の料理が多いですね。
今日の器たちは、哲平さんの薪窯焼成の7寸皿、村田森さんの染付皿、村木雄児さんの粉引き鉢、尾形アツシさんの刷毛目鉢などなどが食卓に。
札幌での「ごはんのうつわ展」が気になりますねぇ・・
器たち、皆さんに選んでいただいて、各々の家に落ち着いているだろうか・・・と、考えてます。
実は昨日のうちに、メールをいただいたのですよ。
田谷直子さんの瑠璃釉ポットを選んでくださった方から。
「今まで自分は何でお茶を入れていたんだろう・・と思うくらい、素晴らしい使い心地・・・家族もとても喜んでいます」という嬉しいメールでした。
ありがとうございます。
このごろ、わたしは考えるのです。
器は使っていただいて、その良さを感じていただく。そして、忙しい毎日に少しでも、ほっとする時間、「ああ、幸せだなぁ」と感じてもらう時間を増やしていく。
その「幸せ」な空気を、わたしはサンタクロースのような白い袋にたくさんに入れて、たくさん入れて、たくさん入れて、それを集める仕事をするのだ、と。そして、その「幸せな気持ち」を高い煙突から放つのだ、と。
(ここで、しらけず、大島弓子さんの画などを想像していただければ幸いでございます)
少し前まで、わたしたちの世代は、シニカルに斜に構えて 本気で真面目ぶったことを言う人を見ると、しらけて見ていたような気がします。
でも今は、「もう、そういう見てみないふりをするのはやめようよ」と言いたいのです。スタイルなんてどうでもいいじゃない、と。かっこ悪くて何が悪いのよ、と。
本気で行こうよ、と、わたしは言いたい。
器は食べる道具です。
そして、わたしは本気で、この器というものを伝えていく。
「わたしは本気です」と、わたしはわたしに言うし、会う人、会う人にまっすぐ言うのです。
そして、それを説得するために、本も書くし、写真も撮るし、展覧会もやっていきます・・・本気ですから。
腹の底に力を入れて 皆さんも言ってみて、
「わたしは本気だ」と。気持ちいいでしょう。
本気になるのは、なんだっていいんです。音楽でも詩を書くことでも、デザインでも、洋服を作ることも、お菓子を焼くことも、家族のごはんを作ることにでも。
わたしは自覚を持って、自分は「伝える人」だと思っていますが、誰だって皆、「伝える人」なんです。
自分の伝えたいことを、自分だけの方法で伝えたらいい。
家族のためにごはんを作ること、洗濯すること、それだって、立派な「伝える仕事」です。
・・・・一気にここまで書いたので、ちょっと、一休みです。
鎌倉の御成の「NEAR」は、横山拓也さんの白化粧の器、小山乃文彦さんの粉引きポットなと、新しい器が届いています。
哲平さんの薪窯の壷もいいものがあります。
ぜひ、器たちに会いにいらしてください。
幸せな気持ち、たくさんにして、世の中に放ちましょうよ。
食べること、器の話を、たくさんしましょう。
本気の器で、食べて、生きましょうよ。