矢尾板克則 小屋展
もう12月。(毎回、こんな書き出しです。)でも、ほんとうに、もう12月なのですね。
鎌倉はこの土日、あたたかな小春日和となりました。
こんな陽だまりのある冬の日は、日中、窓を開けて部屋で仕事をしていますと、鳥のさえずりが耳に届き、穏やかなとても平和な気持ちになります。
編集作業を進めている小野セツローさんの作品集『セツローのものつくり』(アノニマ・スタジオ刊)も、本当にもうすぐ印刷にかかるところまできました。
夏に始まった今回の本づくりも、いよいよ仕上げの時を迎えます。
印刷に入る前の原稿を「ゲラ」というように呼ぶのですが、何度か試し刷りを行い、色の調整や、本文の言葉に間違いがないかどうかをチェックする「校正」という作業を行います。
初校のゲラを、セツローさんにお届けしたのですが、今朝、セツローさんから明るい声で「見たよ。いいねぇ、写真もとてもいい」という電話が入り、一安心です。
どれもが せつなくて愛しいセツローさんの「木の仕事」「土の仕事」「画の仕事」。
セツローファンの皆様、ぜひ、楽しみにしていてください。
さて、話題を変えて、
12月5日から、大阪の二つのギャラリーで「矢尾板克則 小屋展」が始まります。
初夏にうつわ祥見で行った「小屋展」は、心に残るとてもよい展覧会でした。
どこかで手にしてくださったDM一枚で訪ねてきてくれた方が多かったり、4時間以上の長い時間をかけてじっくりと見てくださった方、そういえば、香港からジョンさんとジョージさんが来店したのも、この展覧会会期中のことでした。色々な意味で印象的な展覧会で、展示を通じて「小屋」という存在は、見る人の内面に深く語りかけるということを、感じたものです。
大阪のitohen、枚方・星が丘のソーイングテーブル。
ふたつの空間で、小屋がどのような「時間」と「空間」を作り出し、どんな「記憶」となって人の心に残るのか。とても楽しみに思います。
○矢尾板克則小屋展
2007年12月5日〜12月23日
くわしくは、itohen のホームページをご覧ください。
初日12月5日は矢尾板さんと、祥見が itohenに在廊します。
○ うつわ祥見の次回のテーマは「冬仕度」です。
冬支度のテーブル展 2007年12月8日〜15日
ワークショップ「はこをつくる」12月16日 18日。
くわしくは、うつわ祥見のホームページをご覧ください。