TOMOO SHOKEN

うつわとともに 祥見知生

器は・・・

ずいぶん長い間 このページに文章を書いていなかったような気がします。気のせいかな・・・いやきっと違いますね。

10日ぶりです。

この10日間のことを、毎日更新して書いていたら、きっと、とても面白いことになっていたのでは・・と思うけれど、それを一つひとつ、書き記してみても つまらない気がするのはなぜでしょうね。

やっぱり Live こそ。

素晴らしいんじゃないか、と、そう思います。

・・・毎日更新宣言を果たした4月の一ヶ月は辛いなぁ・・と正直思いましたが、辛くても充実していたし、やっぱり楽しかったんですね。

でも、実際に、この文章を読んでくださっている方へ 

これまでのお礼と、そして、これからの「うつわ祥見」や「祥見知生」のあり方を約束するならば、

やっぱり、もっと、本質的に物事を掘り下げて「わたしはこれでいくよ」という強い意志を伝えることにつきるのではないか・・と思うようになりました。

そんな心境に至ったのは、きっと、たった一つのことが影響しているのではなく、器を伝える人として、これまで以上に、すっと、まっすぐに立っていたい、と、より強く思うようになったからかもしれません。



そんなわけで、この「器と本と旅と。」は、6月1日より「器を愛する」とタイトルを改めて再スタートします。

もちろん、音楽や本や、出会った人々や、旅のことも、思うままに書いていきますが、より厳しく器のことを書きたい、伝えたいと考えています。

と言っても、気張らずに。あまりにヒートアップしたら、少しクールダウンして。

「やっぱり、器は雰囲気も大事ですね」なんて・・・心にないことは決して書きませんが、ユーモアも忘れずに朗らかにスタートしたいと思います。


うつわ祥見の次回展覧会は、

小野哲平 陶展です。

1月の村田森展から始まった今年のうつわ祥見の展覧会、凄すぎる・・・という声も聞こえてきますが、ここで高知の「哲平さん」の登場です。

今日 高知に電話をいれたら、まさに薪窯の窯焚きの真っ最中。

現在時刻は深夜1時をまわったところですが、いまも、高知のお山のてっぺんで 哲平さんは厳しい顔で薪をくべています。

その様子を、何度も見てきた私は、いま、リアルにそのことを感じてて ぞくぞくします。

小野哲平という人の器は、そうして、人のからだ、精神 その限界までの「生き様」をぶつけて 出来上がるのです。

わたしは展覧会で、その「からだ」も「こころ」も、受け止める。それがギャラリーの役割です。

受け止めるというのは、真剣勝負みたいなものです。

器が、鎌倉へやってくるのは6月5日。

いま、窯のなかで炎につつまれて 白く輝く器たちを想像すると、言葉でたとえようのない興奮を覚えます。

「器はロックなんですよ」

忌野清志郎さんに『DVDブック うつわびと小野哲平』を送ったときに書いた手紙の一文です。

「器はロック」

そうあるべきだと思うのです。

音楽の世界もそうだけど、「ロック」な顔して「ロック」じゃないものが多すぎる。


小野哲平陶展 初日は6月6日です。同時開催は鎌倉山・ギャラリー招山で「早川ユミ展」。

2年ぶりに鎌倉にお二人がやってきます。


それから、今日 うつわ祥見のホームページのNEWSでお知らせしましたが、

初夏の鎌倉で 細野晴臣さんのライブを開催することが決まりました。くわしくは、近く正式に発表いたします。

楽しみにしていてください。