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うつわとともに。祥見知生のブログです。

あるご家族との再会

展覧会


こんにちは。

鎌倉は暑さが戻ってきました。日差しが逆戻りしてしまったみたいです。

そんななか、こどものうつわ展には 今朝も生後二ヶ月の赤ちゃんを連れて、若いご夫婦の方がいらっしゃいました。

小皿とめし碗と、田谷直子さんの鳩の箸おきを選んでいかれました。

小さな小さな3つの組み合わせを、にこやかに・・・。

ありがとうございました。

さて、きのうは嬉しい再会がありました。

6年前に、結婚10周年の記念にうつわ祥見で器を選んでくださったご家族が、
そのときに3人の男のお子さんがそれぞれ
選んだ器を持って、またいらしてくださったのです。

転勤先の福岡でも、わたしが福岡のギャラリーで器展を行ったときにも、
同じように器を持って訪ねてくださったのですが、
それが3年前のことですから、またさらに、器たちは土がしまり、頼もしく、見事に育っていました。

一番小さかった下のお子さんが、当時 自分で選んだのは、
釉薬のかかり具合も荒々しい、どちらというとワイルドな印象の尾形アツシさんの器でした。

真ん中のお子さんが選んだのが、同じ尾形さんの粉引きめし碗。
こちらも最初の印象から随分骨太のたくましさを身につけて、
ぐいと人を引き付けるような強さと、
毎日手に包まれて可愛いがられた器の特徴でもある「自信」に満ちた顔をしていました。

残念ながら今年中学2年生になった一番大きいお兄ちゃんの器は、割れてしまったそうです。

そのご家族には、その後、女の子が生まれたと、嬉しいお便りをいただいたのですが、

今回はその小さな女の子を連れて 6人家族で 鎌倉へ来てくださったのでした。

お兄ちゃん3人は、この旅で、妹のためにめし碗を選ぶ・・という重要な仕事があったようでしたが、
3人がまだ小さな妹のために選んだめし碗は、白磁の美しい器でした。

「大学生になって家を離れても大事に持っていってね」とお母さんが言うと、
「大人になるまで大事に使う」と三男の男の子がふだんから言っているそうです。

頼もしい限りです。

短い間の再会でしたが、ご家族とともにある「器のものがたり」を間近に垣間見たように思います。

嬉しい嬉しい時間でした。

「また、器を見せにきますね」「はい、お待ちしています」

そんなやりとりをして見送りました。

いつか、男の子のひとりが成人して独立して、一人暮らしを始めたり、
新しい家族を持ったり・・・、
人生の節目節目でまた、器を増やしていくときに、
ここで交わした会話や、器との出合いを思い出してくれたなら・・と願います。

人の暮らしの真ん中に食べることがあり、それを支える道具なんですね、器は。

ご家族は、うつわ祥見のあとは、常設の空間NEARに立ち寄られて、
中学生のお兄ちゃんは村木雄児さんの三島碗の大きいサイズを選んでいかれたそうです。


お知らせ

恵文社のサイトで うつわハートフルの特設ページが開かれています。

もうすぐ終了です。ぜひご覧ください。→http://bit.ly/a5EM4d


○ うつわ祥見 こどものうつわ展

  2010年9月10日(金)〜9月16日(木) 11:00〜17:00 

  こどもの手に包まれるものは、素朴で、あたたかな、美しいものがいい。

  食べる道具として、いつまでも、家族のもとで愛される器を。

  どうぞお出かけください。

  出展作家の皆さん

  石田誠  尾形アツシ 小野哲平 小山乃文彦 田谷直子

  谷口晃啓 村木雄児 吉岡萬理 吉田直嗣 

  矢澤寛彰 (漆)

  引き続き utsuwa-shoken onariNEARでご覧いただけます。

  9月17日(金)〜9月29日(水)会期中木曜定休 12:00〜19:00