器と道具展 初日
こんばんわ。
台風18号が近づいていますね。
西日本の皆様は、雨風強い夜となっているでしょうか。
鎌倉はいま7日19時現在、ちょうど嵐の前のように、雨も風もなく、静かな夜を迎えています。
きのう、馬喰町ART+EATで 「食べるがまんなか 器と道具展」が初日を迎えました。
朝一番にお出かけくださった皆様 ありがとうございました。
今回は西荻窪の364とともに「食べる」ことを支える道具たちを、ある意味、「こだわり」を満載にして伝えたいという企画です。
364さんのサイト内「交換日記」に、実は先日、お邪魔の「お便り」を書かせていただきました。(これをもうすでに読んでくださった方がいたら・・・あなたは相当すごいです! もれなく器のプレゼントをしたいくらい)
初日は364のお二人と、わたし、出展作家の須藤拓也さん、そして夕方からはイチカワヨウスケ君も・・・
40名のワークショップの参加の皆さまと・・・と、満員の会場は熱気にあふれました。
これは言葉のレポートよりも・・
会場の様子、イチカワ君の「すり鉢料理のワークショップ」の様子を 364の駒井京子さんが撮ってくれた写真を紹介します。
イチカワ君のお話は、とてもわかりやすく、本当に素晴らしい内容でした。
彼の仕事は、本当に誠実です。今回もさりげなく「プロ」の腕を見せてくれました。
ほうれん草の胡麻和え、果物を入れた白和え、薬味ごま味噌の三品を作ってくれました。
「やさしい野菜やさしい器」の出版イベントのときも感じましたが、ごまを擦る香りって、
とてもよい気分にさせてくれるんですね。皆で気持ちがひとつになるというのでしょうか・・・とても幸せな気持ちです。
今回、彼の話で印象に残ったのは、一番シンプルな「ほうれん草の胡麻和え」です。
材料は、ほうれん草と胡麻と醤油と砂糖です。
彼は「これだけで美味しくできるんです」と言います。もちろん、わたしも主婦ですから、そんなことは充分わかっているのです。でも、その言葉がとてもすとんと響いたんですね・・・
それは、きっと、今という時代が、お惣菜を「買う」こと、家庭の味だった「惣菜」がビジネスになり、「デパ地下」なる巨大な市場が市民権を得たこととつながっているような気がします。(個人的には、デパ地下は苦手中の苦手です)
「食べることをまんなかに」というテーマは、わたしたち一人ひとりの手に「食べる」ことを取り戻したいという思いがあります。
それは、とてもシンプルで簡単なことだと、思うのです。
生きのよい「採れたて」のほうれん草と、ちゃんと選んだ醤油と砂糖、そして、胡麻と「すり鉢」があれば!!!というように。
もちろん、器たちも、村上躍さんの洗練されたポット、横山拓也さんの白化粧の器たち、村田森さんのめし碗、小さな染付皿たち、吉田直嗣さんの鉄釉のポットや片口、鶴見宗次さんの原土のよさを生かした鉢や片口など、釉薬のさりげなさが気持ちいい須藤拓也さんの皿、そば猪口、うつわ祥見お勧めの矢澤さんの漆椀など、器たちも勢ぞろいしています。
ワークショップでは イチカワ君が用意してくれた3品に、美味しいおにぎりと、ボリュウムたっぷりの試食タイムも、皆さん幸せそうでした。
解散のあとも、色々なところで道具と器、料理の話が尽きないとてもよい会でした。
参加していただいた皆様 ありがとうございました。
器と道具展は今月24日まで行われます。日・月が定休日ですので ご注意ください。
期間中16日に 在廊いたします。
16日夕方には「夕暮れの器会」を行います。ゲストに多治見より横山拓也さん。
いま作っている新刊「器、この、名もなきもの」(里文出版)の話なども織り交ぜて、器の話をいたします。
ご参加ください。
くわしくは、うつわ祥見のホームページをご覧ください。
さて、最近は「ショウケンさんは本当に一人ですか?」と真顔で質問されることがあります・・・わたしもホントウに一人かな?なんて思うこともありますが、忙しいというのは幸せなことです。でもちゃんと家族とご飯を食べています(笑)。
いろいろ秋の展覧会をお知らせします。
ぜひ皆さんとお会いしたいので、ぜひ展覧会へ足をお運びください。
○鎌倉駅そばの「onari NEAR」では、10月9日より村木雄児さんの器を特集いたします。
今日 村木さんからの器が届いています。
粉引き、三島など、華やぎがあり、品格のある村木さんの器たちをどうぞ手に包んでご覧ください。
会期中は「器を贈る」というテーマで、村木さんの器たちを大切な方に贈りたい方へお勧めの器を中心にご覧いただきます。
NEARのスタッフ日記もぜひ訪れてみてください。
○ 「日本のかたち 美しいめし碗展」が10月10日より東京・上野 群言堂上野桜木店で始まります。
島根・石見銀山から始まった本展も、いよいよ東京での開催となります。
12人の作り手の器たちをぜひ多くの方にご覧いただき、手に包んで、お選びいただきたいと思います。
めし碗、湯のみ、皿、鉢・・・ 何気ない日々に溶け込む器たちをぜひご覧ください。
これだけの作り手の器たちが集うことはありません。この機会にそれぞれの作り手の器との出合いを、楽しみにお出かけください。
初日10日に在廊します。
○うつわ祥見の次回展覧会は、尾形アツシ作陶展です。10月23日(金)〜10月30日まで。
10月23日初日です。10月24日 奈良から尾形さんが在廊します。
最近の器展をご覧いただいても、尾形さんの器にはある凄みが加わり、厳しい作陶の姿が胸に迫ります。
わたしの信頼する作り手の一人です。ぜひ鎌倉へゆっくりとお出かけください。